『The 14th Moon 14番目の月』 荒井由実 1976年

2016-09-21

Tag : 荒井由実

デビュー・アルバム『ひこうき雲』に比べるとポップな雰囲気になりましたが、心象風景を言葉にする感覚の鋭さや一度聴いただけで耳に残るメロディーラインを紡ぎだすセンスは一貫して変わらず、やっぱり最初から才能のある人なんだなと思います。

最もポピュラーなのは「中央フリーウェイ」で、この曲が入っているからこのアルバムが好き、という人も多いんじゃないでしょうか。 コアなファンからはいやいや、なんて言われてしまいそうですが時代を超える名曲のひとつなのは間違いありません。

山本潤子の声が素晴らしいハイ・ファイ・セットのカバー、庄野真代の少し甘い声が素敵なカバー、どちらもオリジナルの良さがあるから光るんだと思いますが、シティ・ポップスの極みのような曲ですね。

他にもいい曲がたくさん収録されていて、お洒落な小品「天気雨」や卒業写真の続編のような「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」、夏の終わりに相応しい「晩夏(ひとりの季節)」などユーミンの創作意欲はとどまるところを知りません。

確かデビュー当時にボーカルのトレーニングをさせられて辛かった、というインタビューを見た(読んだ?)ことがありますが、若い頃の彼女のボーカルはそんなに悪くないなと思うのはその訓練の賜物なんでしょうか。


Scorpions"The 14th Moon 14番目の月" 荒井由実
荒井由実時代最後のアルバム。 タイトル曲の他多くのミュージシャンにカバーされた「中央フリーウェイ」など相変わらず名曲満載。 情景が目に浮かぶ詞の世界も相変わらず見事で、ソングライターとして溢れる才能が詰め込まれています。

「ベルベット・イースター」 荒井由実 1973年

2014-10-31

Tag : 荒井由実

ピアノのイントロとサビの部分の ♪空がとっても低い... というメロディー。 これだけでもリスナーを惹きつける魅力があるのですが、全体に漂うなんとも言えない雰囲気を持った曲が荒井由実の名盤『ひこうき雲』に収められた「ベルベット・イースター」です。

詩を読んでみると窓から外を眺めている少女の想いがそのまま曲になったような感じですが、何気ない風景をこういう曲にできるのがユーミンの才能ですね。 フォークソングや歌謡曲が全盛だった日本のミュージック・シーンにいきなりこういう感性と才能を持った人が現れたわけですから、それは衝撃的な出来事だったでしょう。

一番驚いたのは、音楽業界にいた人達だったんじゃないかと今でも思いますし、バックに一流のミュージシャンが揃ったのも頷けます。 その中のひとりが数年後に結婚する事になる松任谷正隆だったのは有名なお話ですが、ここからユーミンの今に至る歩みが始まります。


「ベルベット・イースター」 荒井由実「ひこうき雲」 荒井由実
天才荒井由実を世に知らしめたファースト・アルバム。 永遠の名曲となったタイトルナンバーの他にも、今回取り上げた「ベルベット・イースター」や「雨の街を」など後世に残る名曲が生まれました。

「海を見ていた午後」 荒井由実 1974年

2012-04-25

Tag : 荒井由実

先月は新神戸から新幹線「さくら」で、今月は六甲アイランドから阪九フェリー「すおう」でちょっとした旅をすることになりました。 新幹線は帰省のたびに利用しているのですが、フェリーは学生時代に大阪南港から乗って以来ですから三十数年ぶりです。

乗船する前から早くも「瀬戸の花嫁」や「岬めぐり」、「海岸通り」や「南海航路」それから「能古島の片想い」など、海にちなんだ曲が次々と頭に浮かんできましたがいずれも過去に取り上げた曲なので、今回は荒井由実の「海を見ていた午後」です。

この曲の舞台となったレストラン「ドルフィン」には東京に住んでいた頃に同僚が一度連れて行ってくれたのですが、残念ながら駐車場は順番待ちで中は満員だったことぐらいしか覚えていません。 たぶん荒井由実のファンで埋まってたと思うんですけど、男二人で入るような雰囲気ではありませんでした。

歌詞の中に出てくる有名な一節『ソーダ水の中を貨物船がとおる』を、知っていたとしてもあの時は夜だったので試しようがありません。 要するに「ここユーミンの歌に出てくるんだぜ」とか言われたけど僕はまったく知らなかったんですね。

だいぶ後になってから聴いてなるほどいい曲だなと思ったんですが、東京時代の懐かしい思い出のひとつです。 「ドルフィン」に連れて行ってくれた同僚のO君は、当時人気の「アンナミラーズ」にも連れて行ってくれたりして(笑)、ほんとにいい奴でした。 今も元気にしとるかな。


MISSLIMMISSLIM 荒井由実
荒井由実時代の名盤ですが、レコードで言うA面は特に素晴らしい曲が揃ってます。 「瞳を閉じて」「やさしさに包まれたなら」「12月の雨」など。 いいですなあ。 セカンドで既に完成された感じです。

「ひこうき雲」 荒井由実 1973年

2008-05-19

Tag : 荒井由実

最初のアルバムを出したのが19才で結婚したのが22才、その間に発表した4枚の作品に収録された楽曲の水準の高さを見ると、デビュー当時に一流ミュージシャンがサポートに集結したのは偶然じゃないんだと納得がいきます。 リッキー・リー・ジョーンズもそうでしたが、優れた才能のあるところにはまた自然と他の優れた才能が集まってくるんですねえ。

「ひこうき雲」は美しいメロディーとその歌詞のギャップに「え?」と思わず体が固まってしまうような軽い衝撃を受ける曲です。 淡々と歌っているようですが「ほかの人にはわからない・・・」という一節には痛切な思いが隠されているようで、なんとも言えない気分になってしまいます。 短い曲なんだけど、その世界には荒井由実のセンスが凝縮されているように思いますね。

彼女より歌が上手い歌手はたくさんいるだろうと言われたら、そりゃあまあそうでしょう。 だけど僕の周りにもアンチ松任谷由実はいますが、同年代の方で荒井由実、70年代の彼女の才能を認めないという人はあまりいないんじゃないでしょうか。 僕も80年代以降の彼女はほとんど聞いてないんですが、観客を徹底的に楽しませようとするゴージャスなステージはプロ意識の表れなんでしょう。

ミュージシャンとして成功してより表現の幅を広げるチャンスができた時に、当然のように大規模な演出にもチャレンジしたくなったのかもしれませんね。 年を重ねるにつれいろいろなスタイルで音楽に関わる事ができるのは、才能に裏打ちされた自分の世界を持った人だけに許される贅沢だと思います。 


ひこうき雲 荒井由実ひこうき雲 荒井由実
記念すべき73年のデビュー・アルバム。 感性とか才能とか、そういう言葉がこの人には似合います。 サービス精神はあっても媚びることなく、スックとそびえ立ってる感じがしますね。

「瞳を閉じて」 荒井由実 1974年

2006-11-29

Tag : 荒井由実

結婚して松任谷由実になってからは完璧に演出された派手なステージで観客を魅了し、アルバムを出せば常に200万枚を突破、ユーミンはポップスの女王として音楽界に君臨するようになりましたが、僕にとってのユーミンはあくまでも「荒井由実」です。

男がユーミンが好きなどと言うとなんだか気恥ずかしいようなところもありますが、70年代にデビューしてから数年間の彼女は本当に才能が煌いていました。 「瞳を閉じて」はセカンドアルバム「MISSLIM」の中に収録されている曲で、シンプルなキーボードのイントロから始まる叙情的でちょっと切なくなる名曲です。

この曲は一見音楽とはまったく無縁な坊主頭の剣道部の友人の家で、飲みなれないウィスキーで酔っ払いながら聞いたもので今でもよく覚えていますが、先日深夜のテレビ番組のテーマ曲に使われているのを聞いて当時の思い出が一気に蘇ってきました。 なんだかタイムマシンに乗ったような気分になれるのも素敵な音楽のいいところですね。


MISSLIM 荒井由実MISSLIM 荒井由実
荒井由実初期の傑作。 ド派手なステージもいいけど、この頃のユーミン、才能が煌いているのがわかります。 ベスト・アルバムかと思うような名曲揃い。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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