「ROTATION」 SHOGUN(ショーグン) 1979年 

2015-05-12

垢抜けたアルバムですね。 そもそもヒットした「男達のメロディー」が松田優作主演のドラマ『探偵物語』で使われたと長い間思い違いをしていたのですが、見た覚えがない『俺達は天使だ!』の主題歌でした。 これで勢いに乗ったSHOGUNが「バッド・シティー」「ロンリー・マン」で更に勢いに乗ったという訳です。

リーダーの芳野藤丸はインタビューで『ギターは大学に入ってから始めた』と言っているのを聞いてびっくりしたことがありますが、元々ヴァイオリンをやっていたそうで音楽的素養はあったのでしょうね。 それにしてもギターを始めて数年でプロになるとはたいしたものです。 同じインタビューであの『木綿のハンカチーフ』のギターも自分だ、と言ってました。

アルバムは全曲英語で当時流行していたフュージョンとロック・ポップスを融合したような内容です。 メンバーに外人がいるのもなんだかお洒落で(?)ゴダイゴと共通するところもありますね。 彼らもテレビドラマ『西遊記』に使われた「モンキー・マジック」や「ガンダーラ」をヒットさせましたが、僕にはSHOGUNの方がより垢抜けてカッコよく感じました。

誤解を承知で言わせてもらえばゴダイゴの不幸はアニメや漫画チックなドラマのイメージが後々までついて回ったことで、対するSHOGUNは芳野藤丸のボーカルやギターもかっこ良く、より大人のイメージがあったのが僕好みでした。 残念なのはバンドとしての全盛期が短かったことで、インパクトがあったのはやはりあの時代に颯爽と登場したからだと思います。


ROTATIONROTATION
ちょっと不良な雰囲気もあってお洒落なジャケット。 よく見ると芳野藤丸とケーシー・ランキン以外は真面目そうな顔してます。 後にプールバーなんていうもの流行りましたね。 今聴いてもあまり古さを感じないアルバムです。

「FREE SPIRIT」 JOHNNY,LOUIS&CHAR 1979年

2015-03-30

Charのアコースティック・ライブの次はやっぱりロックを聴いてみたくなったので、初めてのJOHNNY,LOUIS&CHARを取り上げてみたいと思います。 79年に雨の日比谷野外音楽堂で行われたライブ(なんとノーギャラ・ノーチケットのFREE!)を収録したアルバムで、もっと激しいのかと想像してたけど熱い中にも余裕を感じる演奏ですね。

一緒に組んだリズム・セクションがドラムにジョニー吉長、ベースにルイズルイス加部という外国の血を引いたミュージシャンで、Char自身もクォーターだとかいう記事を読んだような記憶があります。 スポーツでハーフやクォーターが弾けた才能を有するケースがあるように、彼らも見た目からしてカッコいいうえに演奏も上手いとくれば歌謡ロック時代のCharのファンだけではなく硬派のロックファンもそれは盛り上がったことでしょう。

3曲めの「風に吹かれてみませんか」はサラリーマン稼業も大変だよなみたいな内容の曲ですが、彼が冗談で『履歴書なんて書いたこと無い』と言ってたのを思い出しました。 そりゃまあそうでしょうね。 世の中の大部分の凡人はプロのミュージシャンになんかなれません。 だからこそCharがキザにかっこ良くギターを弾きながら歌うところに憧れるわけです。


JOHNNY,LOUIS&CHARJOHNNY,LOUIS&CHAR
「フリー・スピリット」というタイトルがまずいいですね。 心のままに弾きまくれ!というところでしょうか。 70年代の日本でスリーピース・ロックバンドで、こんな演奏が聴けたとは。 ライブに行った人達が羨ましくなる1枚。

「TRADROCK Acoustic by Char」 Char

2015-03-18

年を取ってくるとロックが好きと言ってもあまりヘヴィーな音は聴く気がしない時があります。 食事も油っこいものよりあっさりしたものが食べたくなる、みたいなことで体の老化とやっぱり関係があるんでしょうかね。

日本のロックギタリストと言えば真っ先に頭に浮かぶのがCharですが、今回は彼のトラッドロック・シリーズのアコースティック・ライブです。 エレキが上手ければ当然アコギも上手いんだろうなとは想像が付きますが、一曲目の『All Around Me』はどちらのバージョンでもいい曲ですね。

こんなに自由自在にギターを弾きこなせればそりゃあ気持ちのいいことでしょう。 アルバムはオリジナルだけではなくベンチャーズにクリーム、レッド・ツェッペリンにビートルズと彼の世代のギター好きが通ってきた道をそのまま再現するような内容で、ここが"トラッド・ロック"たる所以ですね。 坂崎幸之助のお台場フォーク村だったか、同世代のふたりがアコースティック・ギターで共演するという場面でもベンチャーズをやってました。

坂崎が使っているギターの中にはヤマハから独立したテリー中本のモデルがあって、CharのL-51もYAMAHA。 中学生の頃にいいなあと思ったヤマハのフォーク・ギター、ときどき無性に欲しくなることがあります。 ただし最近これも老化の一環か指の動きもちょっと鈍くなってきたような気がするので、やっぱり買ってもすぐに挫折するんだろうなあ。


Tradrock Acoustic by CharTRADROCK Acoustic by Char
チャーが手にしているのは左右非対称のボディが特徴のアコースティックギターの銘器 "YAMAHA L-51" です。(復刻版が150万円!) 独特なヘッドの形状も印象的。 確かインタビューで『オリジナルだ』と言ってたと思います。

「サーカス&サーカス」 甲斐バンドライヴ !! 1978年

2015-02-28

学生の頃に下宿仲間が持っていたレコードを聴かせてもらって一発で気に入ったのがこのアルバムです。 1曲めの『きんぽうげ』の哀愁を帯びたロックテイストに痺れて、あとは名曲てんこ盛りのライヴで最後まで引っ張っていくカッコ良さ。

全体を通して楽しめるのは甲斐よしひろの『歌』で、この人の曲は詩とメロディー、そして適度にハスキーなあの声が共に味わえるのがいいところです。 ノリが良いロックだけではなく、叙情的でリスナーの心の琴線に触れる曲がたくさんあるのがいいですね。

彼は若い頃からプロデューサー的思考を持って音楽に取り組んできたのだそうで、「売れなきゃダメ」でその通り売れるバンドになりました。 この人はテレビやラジオに出てきた時はよく喋りますが、それだけ言いたいことがたくさんあるんでしょうね。 人に伝えたいことが無くなってしまっては表現者としてはお終いですから、まあいいんじゃないでしょうか。


サーカス&サーカス「サーカス&サーカス」 甲斐バンドライヴ !!
ライヴバンドの本領を発揮した名盤。 名曲揃いでオープニングの『きんぽうげ』のディストーションの効いたギターのカッティングからしてもうかっこいいです。 この後に『HERO』が大ヒットしてメジャーなバンドへと成長していきます。

「黒船」 サディスティック・ミカ・バンド 1974年

2015-02-18

今でも活躍しているベテラン・ミュージシャン達の若き日を辿って行くとだいたいどこかで繋がりがあって、「黒船」当時のサディスティック・ミカ・バンドはリーダーに加藤和彦、ドラムに高橋幸宏、ベースに小原礼(奥さんは尾崎亜美)、ギターに高中正義という豪華メンバー。 60年代に洋楽を聴いてプロになった人達はまだ少なくて、それだけ業界も狭かったということなんでしょうか。

プロの中には楽器や歌が上手いだけではなく、早くから多彩な才能を発揮する人もいて、"プロデュース"や"PAシステム"という概念を日本に持ち込んだのは加藤だそうで、「黒船」をインストゥルメンタルも交えたコンセプト・アルバムにしたのも彼らしいなと思います。 その中でもやはり爽快なのはかっこいい日本語ロックの「タイムマシンにおねがい」ですね。

イントロ一発で体がリズムを刻みだす、これこそがロックの醍醐味で、「悲しくてやりきれない」を作曲した人からこういう曲も出てくるのが面白いところで、引き出しの多さが優秀なプロデューサーとしても才能を発揮することになるわけです。

その加藤和彦が生涯で手がけた楽曲は数知れず、やるべきことはやり尽くしてしまったという達成感とはまた別の感情が湧いていたのかもしれません。


「黒船」「黒船」 サディスティック・ミカ・バンド
学生フォークでデビューした加藤和彦が強力メンバーを率いて日本のロック界にインパクトを与える名盤を残しました。 「タイムマシンにおねがい」のミカのボーカルは曲にマッチしてて悪くないなと思います。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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