「アナザー・デイ」 ポール・マッカートニー 1971年

2006-10-27

人気グループ、それも世界的な人気を誇るグループが解散したら、メンバーはその後どんな曲を発表するのか? しかもそれがビートルズだったら? 誰しも興味があるところだったんですが、「アビー・ロード」で才能がはじけたジョージ・ハリソンは「マイ・スイート・ロード」、ジョン・レノンは「イマジン」を大ヒットさせ、リンゴは予想通りおとなしく、稀代のメロディー・メイカーであるポールはシングル「アナザー・デイ」をヒットさせました。

ビートルズのころに比べれば今ひとつという評価を受けたポールでしたが、その後ウイングスでアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」や「ヴィーナス・アンド・マース」などを次々とヒットさせてミュージシャンとしての才能を再認識させてくれました。 ソロではなくバンドを組むことで、自分の立ち位置をもう一度確かめたのかもしれませんね。 そのウイングス結成前の彼の曲の中で最も好きなのが今回の「アナザー・デイ」です。

71年にシングルとして発表されたこの曲で、彼は相変わらずメロディアスなベース・ラインに乗せて、もう亡くなってしまった奥さんのリンダと一緒に気持ち良さそうに歌っています。 途中で曲調が変わるところは「ウィー・キャン・ウォーク・イット・アウト」なんかを思い出させますが、やはりレノン&マッカートニーが20世紀最高のコンポーザーのひとり、いや一組だったんだなと改めて思いますね。


ラム ポール・マッカートニー ラム ポール・マッカートニー
日本盤のみ収録のシングル「アナザー・デイ」だけでも聞く価値あり。 やっぱりソング・ライターとしての才能は天下一品です。 このアルバムは発売直後よりも後になって評価が高まったようです。

「雨を見たかい」 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 1970年

2006-10-26

Tag : CCR

なんとなくなまって聞こえるジョン・フォガティのちょっとしわがれた声が気持ちのいい「雨を見たかい」は、耳について離れない心地よさがあります。 CCR=クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの事だと知って、おお、かっこいい!と、うっすら髭が生えかけの中学生だった僕は思ったのでした。

当時は3文字グループというのが他にも人気があって、スリー・ドッグ・ナイトやグランド・ファンク・レイルロードなんかもグループ名を聞いただけで多感な年頃の僕達はかっこいいと単純に思っていたわけです。

その中でも一番泥臭いのがこのCCRですが、レコードのジャケットを見てみると如何にも田舎くさいというかカントリーっぽいというか、ふと昔見たバート・レイノルズ主演の「脱出」というちょっと怖い映画に出てくる、山奥に住んでるちょっとイカレた男たちを思い出しました。 それはともかく、よれよれのネルシャツにジーパンとブーツが似合いそうなCCR、垢抜けない感じがアメリカンでいいと思います。

ペンデュラム クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルペンデュラム クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
アメリカの普通のおじさん達がスタジオで集合写真を撮ったみたい。 ジョン・フォガティのボーカルはこの人だけのもので素晴らしい。

「アメリカ」 サイモンとガーファンクル 1968年

2006-10-25

中学生の時に生まれて初めて買ったLPがサイモンとガーファンクルの2枚組みベストアルバムでした。 当時日本はフォークソングの全盛期を迎えようとしていたんですが、ちょっと色気づいて何かと洋物に目覚めてくるのも中学生の頃ですね。

いかにもナイーブそうなポール・サイモンと、金髪のアフロ・ヘアーというかボンバー・ヘッド、天使の歌声を持つアート・ガーファンクルのデュオには歌詞の意味はわからなくても心に沁みる曲が多くて、「アメリカ」はひょっとしてこの二人にとって居心地の良い場所じゃなかったのかもしれないなあと、当時の僕は勝手に解釈したりもしてました。

ガーファンクルは「キャッチ22」という映画に出演したり、ポール・サイモンは意外なことに「スター・ウォーズ」のレイア姫、キャリー・フィッシャーと一時結婚してたりと音楽以外のことでも話題になったりしましたが、81年のセントラル・パークでの再結成コンサートは感動的な盛り上がりだったそうで、僕も見に行きたかったなあ。


ブックエンド サイモンとガーファンクルブックエンド サイモンとガーファンクル
アメリカ史上最高のフォークデュオ、サイモンとガーファンクルの名盤。 タイトルは公園のベンチの両端に座る老人ふたりがブックエンドみたいだ、という事だそうです。

「雨の日と月曜日は」 カーペンターズ 1971年

2006-10-24

「あ~、今日は休み明けの月曜日でおまけに雨降ってるし、会社行きたくねえなあ。」なんて思った事、誰でも一度や二度はあるでしょう。 恋をしている時も悩みがある時も何でもない時も、雨の日と月曜日には物思いに沈む事もあろうかってもんです。

「スーパースター」や「愛のプレリュード」などヒット曲の数々で人気のあったデュオ、カーペンターズですが、中学生の頃にシングルレコードで買ったのがこの「雨の日と月曜日は」です。 ふたりはバート・バカラックやレオン・ラッセルなどの名曲にも恵まれ順調に活躍を続けていくだろうと思っていたんですが、残念ながら妹のカレンは拒食症のため亡くなってしまいました。 まだ32歳だったそうです。

彼女の素晴らしい歌声はもう生で聞くことができませんが、レコードやビデオ、今ならCDやDVDで昔の曲がその時代と共に甦るのが良いところです。 カーペンターズとは関係ないけどビクターレコードのシンボルマーク、蓄音機から聞こえてくるご主人様の声に耳を傾けるワンちゃんの気持ちに泣けてくるようになってきたのは、ちょっと年を取った証拠なんでしょうか。


CARPENTERS カーペンターズCARPENTERS カーペンターズ
名曲「スーパースター」も収録。 グラミー賞も受賞して栄光の日々が始まります。 カレンの優しい、深みのある歌声はいつも心を癒してくれますね。

「ブラウン・シュガー」ザ・ローリング・ストーンズ 1971年

2006-10-18

ロンドンの深夜の路地裏で、「クスリ買うからちょっとお金貸して。」なんて言われたら財布ごと渡してしまいそうなのがキース・リチャーズです。 ビートルズも当時の大人達からは不良の音楽だとか言われたそうですが、ストーンズのほうがちょっとワルそうな雰囲気がありますね。 キースなんてライブの最中にステージに乱入してきた男をギターで殴ろうとしてましたから。

ジーパンもっこりのジャケットが印象に残る「スティッキー・フィンガーズ」のトップを飾る「ブラウン・シュガー」は、うまいんだかへたなんだかわからないけど心地の良い、彼ら独特の雰囲気があるロックンロールです。 60年代にデビューして、60を過ぎてもバンドを続けてることがまた凄いと思いますが、彼らにとってはライフ=ロックンロールなんでしょう。

アンディ・ウォーホルがデザインしたこの有名なジャケットには当時本物のジッパーがついていて物議を醸しましたが、こういう発想がそもそも素晴らしいしお洒落でかっこいいですよね。 ところでジーパンもっこりと言えばツェッペリンのロバート・プラントもそうですが、あれは絶対パンツはいてませんね。 生にジーパン、これこそがロックなんでしょうか。 う~ん、男らしい。 真似できないけど。


スティッキー・フィンガーズ ローリング・ストーンズスティッキー・フィンガーズ ローリング・ストーンズ
発売当時はファスナーのついたジャケットが話題になりました。 泥臭いロックンロールを演らせたらこのオジサン達がナンバー・ワン。 ヨボヨボになるまで続けて欲しい。

「スピード・キング」 ディープ・パープル 1970年

2006-10-15

ツェッペリンとはまた違ったハードロックの世界を展開しているのがディープ・パープルですが、ボーカルのイアン・ギランが在籍していた頃、ドラムスのイアン・ペイスやベースのロジャー・グローバーなどの最強メンバーが揃った第2期のバンドが最も輝きを放っていたのは言うまでもありません。

ボーカリストが強力なのがどちらのバンドにも共通していて、やっぱりロックバンドはこうでなくちゃいかんと僕は思います。 ジャケットが印象的な名盤「イン・ロック」の1曲目、タイトルそのままの疾走感のあるこの曲で一気に聴く者のボルテージを上げておいて、彼ら独特のちょっとオドロオドロしい世界を展開する「ブラッド・サッカー」へ続いていくとこがまたいいじゃないですか。

イアン・ギランの来日コンサートを見に行ったら音だけはデカかったものの、中身は期待したほどじゃなくてちょっとガックリきましたが、全盛期の彼のボーカルは凄まじかったですね。 やっぱり肉食人種でないとあんな声は出ないんだろうと思います。 イアンは最近あまり話題にもならないけど、今でも元気にしてるのかなあ。


イン・ロック ディープ・パープル イン・ロック ディープ・パープル
これぞハードロックの王道。 ディープ・パープル黄金期、ベストメンバーの名曲名演。 強力なボーカルとギター、ドライブするドラムとベース、ヘヴィーなキーボード。

「天国への階段」 レッド・ツェッペリン 1971年

2006-10-12

どちらかというとちょっとオクテだった僕がハードロックの洗礼を受けたのは、大学に入学してからです。 下宿の友人の部屋ではじめてツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」(Whole lotta love)を聴いたときは、鳥肌が立つほどの衝撃を受けました。

ジミー・ペイジはかっこいいリフをつくらせると天下一品ですが、70年代に入ってから思い出に残る名曲といえばこちら「天国への階段」です。 静かなイントロから一気に盛り上がるサビの部分までロックの王道を往くこの曲で、ギブソンSGの重たそうなダブルネックのギターを弾くジミーや、独特の高音でシャウトするロバート・プラントはかっこよかった。

若い頃の彼らはそりゃあため息がでるほどの美形揃いで女の子たちがキャーキャー言うのも無理はありませんが、本当にノックアウトされたのはロック好きの青少年達だったのだと思います。 今聴いてもやっぱりかっこいいツェッペリンのアルバムは、ロック黄金時代の宝物だと思いますね。


Led Zeppelin IV レッド・ツェッペリンLed Zeppelin IV レッド・ツェッペリン
いきなり「ブラック・ドッグ」と「ロックンロール」でぶっ飛ばす名盤。 永遠のマスターピース「天国への階段」もあるし、Zepの最高傑作か?

「アクロース・ザ・ユニバース 」 ザ・ビートルズ 1970年

2006-10-11

人の好みにも色々あるもので、ジョン・レノンのハートを射止めたのは、どう見ても美人とはいえないオノ・ヨーコでした。 ちょっと甘えん坊の雰囲気があるジョンにとっては恋人であり、母親でもある大切な人だったのでしょう。

ビートルズのアルバムの中から1曲だけ選べと言われてもそりゃ無理な話ですが、そろそろ洋楽に目覚めてくる中学生になったばかりの1970年に発売されたのがアルバム「レット・イット・ビー」です。 「ネイキッド」が発売されて以来なんだかんだ言われていますが、 大ヒットしたタイトル曲はじめ思い出のアルバムであることに変わりはありません。

このアルバムに収められたホンワカとした雰囲気の「アクロース・ザ・ユニバース」は、生ギターのリズムとジョンの気だるいというかリラックスしたボーカルが心地よい名曲で、最近も何かのテレビCMでカバー曲が使われてました。 衝撃的な死を遂げた彼が今生きてたらどんな曲を書いてたのか、興味のあるところです。


レット・イット・ビー ザ・ビートルズ レット・イット・ビー ザ・ビートルズ
レット・イット・ビー ザ・ビートルズ
ジャケット見るだけで泣けてきます。 名曲揃いだけどなぜか寂しい雰囲気が漂う思い出の1枚。 アップルの青いリンゴは青春の一部だったなあ。

「青春の影」 チューリップ 1974年

2006-10-06

最近テレビのCMでチューリップの再結成ライブの模様が流れてます。 さすがに年を取ったメンバーとやはり年を重ねた観客、それに昔の彼らの写真なども使って、ちょっとあの頃を思い出していい気分になってきます。

名曲「青春の影」はチューリップの、と言うよりは財津さんにとっての「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード」じゃないんでしょうか。 昔読んだ雑誌のインタビューで財津さんは「売れるために初期のメンバーを切り捨てたことがある」と言ってましたが、バンド結成から大ヒット「心の旅」で売れるまでにはそりゃあ色々あったでしょう。

中学の時に聴いた「魔法の黄色い靴」はなんだか外国のバンドの曲みたいだなと思いましたが、その後の活躍でまあ日本のビートルズともいえるような地位は確立したんじゃないでしょうか。 世代を越えて永く愛されるバンドってなんだかいいなと思いますね。


Tulip おいしい曲すべて 1972-2006 Young Days チューリップ Tulip おいしい曲すべて 1972-2006 Young Days チューリップ
タイトルそのまま、おいしい曲満載の最新ベスト盤。 財津さんのワンマンバンドではありますが、姫野さんの声もバンドの財産です。

「僕の胸でおやすみ」 かぐや姫 1973年

2006-10-03

つま恋のコンサートで拓郎と共演したかぐや姫にも思い出の名曲がたくさんあります。 彼らが人気があったのは楽曲の良さだけではなく、ひとりでつっぱっていた拓郎とは違って3人それぞれのキャラクターがうまくかみ合っていて、ファンから見るとなんだか仲が良さそうで見てると気持ちよかったんです。

もちろん真っ先に思い浮かぶのは永遠の名曲「神田川」ですが、メインボーカルの“おいちゃん”南こうせつの優しく切ない歌声とメロディーがうまくマッチした「僕の胸でおやすみ」にもジ~ンときました。 暖かい出だしから胸がキュンとなるサビの部分、そしてまた優しいエンディングへと続くこの歌、良かったですねえ。

ところでフォークソングの大物たちは皆しゃべりも達者で、こうせつをはじめアリスの谷村新司、さだまさしに役者もこなす泉谷しげるや、なぎら健壱など大いに笑わせてくれます。 結局歌う人は表現者ということで、人に何かを伝えるのが上手ということなんでしょうね。


かぐや姫 さあどかぐや姫 さあど
おすすめの名曲「僕の胸でおやすみ」の他、大ヒット「神田川」も収録。 ヴァイオリンの音色であの頃がよみがえります。 彼らの人気を決定づけたサード・アルバム。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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