「瞳を閉じて」 荒井由実 1974年

2006-11-29

Tag : 荒井由実

結婚して松任谷由実になってからは完璧に演出された派手なステージで観客を魅了し、アルバムを出せば常に200万枚を突破、ユーミンはポップスの女王として音楽界に君臨するようになりましたが、僕にとってのユーミンはあくまでも「荒井由実」です。

男がユーミンが好きなどと言うとなんだか気恥ずかしいようなところもありますが、70年代にデビューしてから数年間の彼女は本当に才能が煌いていました。 「瞳を閉じて」はセカンドアルバム「MISSLIM」の中に収録されている曲で、シンプルなキーボードのイントロから始まる叙情的でちょっと切なくなる名曲です。

この曲は一見音楽とはまったく無縁な坊主頭の剣道部の友人の家で、飲みなれないウィスキーで酔っ払いながら聞いたもので今でもよく覚えていますが、先日深夜のテレビ番組のテーマ曲に使われているのを聞いて当時の思い出が一気に蘇ってきました。 なんだかタイムマシンに乗ったような気分になれるのも素敵な音楽のいいところですね。


MISSLIM 荒井由実MISSLIM 荒井由実
荒井由実初期の傑作。 ド派手なステージもいいけど、この頃のユーミン、才能が煌いているのがわかります。 ベスト・アルバムかと思うような名曲揃い。

「涙に染めて」 カーラ・ボノフ 1979年

2006-11-24

素敵なジャケットに素敵な歌声。 澄み切った美声とは少し違うんですが、心に染みてなおかつ親しみやすい曲で、ロックばかり聞いていた僕の心に入り込んできたのがカーラ・ボノフの名盤「ささやく夜」に収録された「涙に染めて」です。 70年代も終わりに近づき、それとともに学生時代も終わりに近づいてちょっと趣味嗜好も変わってきてたんでしょうか。

当時「ウエストコースト・ミュージック」というのが相変わらず人気があって、爽やかだけどちょっと切なくなるようなところが僕たちの世代に受け入れられたんだと思います。 イーグルスのメンバーやジェームズ・テイラーといったミュージシャン達もこのアルバムに参加しているんですが、日本人の憧れるアメリカというのはすなわち西海岸だったんでしょうね。

「ビッグ・アップル」ニューヨークは華やかでなんでもある代わりに都会の喧騒に満ちていて、東京と変わらない感じがあるんじゃないでしょうか。 成功や名声、刺激を求める人たちが集まる場所よりも、ゆったりとできそうな西海岸に僕たちは憧れていたんだと思います。 一度だけ行ったロサンゼルスは、飛行機の窓から見るとスモッグで汚れていてちょっと幻滅しましたが海岸はとても綺麗で、この景色からいろいろな名曲が生まれてきたのかと思うと感慨深いものがありました。 いつか暇とお金ができたらもう一度行ってみたいと思います。


ささやく夜 カーラ・ボノフささやく夜 カーラ・ボノフ
美人で才能があるから有名なミュージシャン達もこぞってアルバムに参加したのか、70年代終盤の名作です。 それにしてもタイトルにぴったりの素敵なジャケットだなあ。

「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」 ドゥービー・ブラザーズ 1972年

2006-11-20

軽快なリズムギターのイントロにのせてトム・ジョンストンの張りのある高音のボーカルが気持ち良い「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」は、いかにもアメリカのバンドらしい爽快感が味わえる名曲です。 サビの部分のコーラスもなんだか俺たちは音楽やってるんだぜ!というバンドの楽しさが伝わってくる感じがします。

ドゥービーはその後マイケル・マクドナルドをボーカルに迎えて名盤「ミニット・バイ・ミニット」でグラミー賞を獲得しますが、ボーカルが替わった当初は「これがドゥービー・ブラザーズ?」と面食らいました。 スティーリ-・ダンからやってきた男がすんなりバンドに馴染めるのかと思いましたがそこはプロのミュージシャン、見事に結果を残したというわけです。

でも僕にとってのドゥービーはやっぱりトムがボーカルをとっていた頃が一番で、これぞアメリカン、これぞウエスト・コーストという感じが好きでした。 グループ名にマリファナが絡んでいる割には爽やかなところもなんとも洒落ていて、どちらかというとアコースティックなイメージもあるイーグルスと並んで70年代のアメリカを代表する偉大なロック・バンドだと思いますね。


トゥールーズ・ストリート ドゥービー・ブラザーズ トゥールーズ・ストリート ドゥービー・ブラザーズ
名曲「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」収録のセカンドアルバム。 ここから彼らの快進撃が始まりましたね。 ちょっと地味だけどジャケットも中身もアメリカンな雰囲気です。

「素顔のままで」 ビリー・ジョエル 1977年

2006-11-18

力強くノリのいいイントロから始まる「ムービン・アウト」、口笛のイントロから始まる大ヒットナンバー「ストレンジャー」、インパクトのある2曲に続いてリラックスした雰囲気のサックスが心地よい「素顔のままで」。 ビリー・ジョエルの代表作「ストレンジャー」はオープニングの3曲だけでもう僕たちの心を惹きつけました。

ニューヨークを拠点として活動を続けるビリー・ジョエルはちょうどジャパン・ツアーの最中で、テレビで見るとさすがに中年太りでふっくらとしてきましたが、ロックンロール・ナンバーに乗せて相変わらず元気のいいところを見せてくれます。 だけどやっぱり彼の魅力が最大限に発揮されるのは名曲「素顔のままで」のようなナイーブさと優しさを感じさせる作品だと思います。

売れるまでにはいろいろと苦労もしたようですが、テレビのインタビューで「とにかく少しでも上手くなりたいと思いながらピアノを弾き歌っていた」と語っていました。 ちょっとたれ目で愛嬌のある顔立ちにエリートではない苦労人らしい雰囲気を持った彼は、叩き上げで成功したけれども人生の機微を理解した、いわゆる違いのわかるおじさんみたいで僕は好きですね。


ストレンジャー ビリー・ジョエル ストレンジャー ビリー・ジョエル
哀愁のメロディーとジャケットの雰囲気がマッチして素晴らしい。 タイトル曲の他に「素顔のままで」など数多くの名曲を収録した忘れられない名盤です。

「ドリーム・オン」 エアロスミス 1973年

2006-11-13

静かなギターのイントロに続いて、あの独特の声でスティーブン・タイラーがこれも静かに歌いだす「ドリーム・オン」は、エアロスミス初の大ヒット・ナンバーです。 最初はおとなしく歌っていたスティーブンがサビの部分では野太い声に変わり、最後には引き裂くような叫びに変わっていくところが70年代のロック好きの僕らの心を捉えました。

その後名盤「ロックス」などを発表しトップ・バンドへと登り詰めていく彼らですが、お決まりの解散劇を経てさらにパワーアップして戻ってきたのには驚きました。 普通、再結成はしてみたもののまたすぐに解散というケースが多いんですが、デビューから30年以上たってもまだパワーの衰えないバンドっていうのは珍しいと思います。

スティーブン・タイラーの娘がまた美人で、映画女優として活躍しているのにもビックリしましたが、口元がお父さんに似ているところがなんとも可愛らしいですね。 あの顔から普通はあんな可愛い娘ができるとは想像もつかないので、このあたりがロック・スターのパワーというものか。 それに最近ちょっとウンザリしてきた「チョイワル」ですが、年をとってもかっこいいギターのジョー・ペリーを見よ! 「チョイワル」に憧れるお父さんたちは彼を参考にしたらよいと思います。


野獣生誕 エアロスミス野獣生誕 エアロスミス
見た目も声も唯一無二。 これぞバンドのフロントマン、スティーブン・タイラーのボーカルがかっこいい。 まさかこういうタイプのロック・バンドが30年以上経ってもバリバリの現役でいるとは。

「ただお前がいい」 中村雅俊 1975年

2006-11-09

いまや永遠の青春スターと呼ぶにふさわしい風格さえ備わってきた中村雅俊主演のテレビドラマ「俺たちの旅」は75年から76年にかけて放送され、僕も学生のころ下宿で友人たちと一緒にいつも見てました。 その後登場人物達の10年後、20年後、30年後を描いた特別編まで制作されたくらいの人気で、最近のたった3ヶ月で終わってしまうお手軽テレビドラマとはえらい違いです。

最初は笑わせて最後にちょっとじ~んとくるシーンが必ずあって、そのときに流れる挿入曲がこの「ただお前がいい」です。 主題歌の「俺達の旅」もよかったけど、この歌の中にある「また会う約束などすることもなく それじゃあまたなと別れる時の」というところが特に気に入っていました。 出会いがあればまた別れもあるわけで、感傷的になりすぎず、かといってドライでもなく、作詞・作曲の小椋佳のセンスの良さが光る名曲です。

ストレートに感情を表す明るく男らしい中村雅俊や何をやってもダメなオメダ君の田中健、いい加減で恐妻家のサラリーマン秋野太作ほか個性的な登場人物がドラマを賑わせてくれましたが、今でも音楽活動に精力的なカースケ、いや中村雅俊は前々回書いた山口百恵同様、多くの名曲に恵まれて幸せな人だなと思います。


青春ドラマシリーズ・ソングブック 俺たちの旅青春ドラマシリーズ・ソングブック 俺たちの旅
青春ドラマの最高傑作。 堂々と青春を謳歌し、悩み苦しみ、そしてみんなで笑う若者たち。 いいですねえ。 歌と青春は切り離せません。

「木綿のハンカチーフ」 太田裕美 1976年

2006-11-06

Tag : 太田裕美

今年の春NHKアーカイブスという深夜番組で、「ステージ101」最終回を放送していました。 60年代の終わりから70年代の初めにかけてNHKで放送された人気番組で、オーディションに合格した音楽を志す若者たちが歌って踊ってちょっと笑わせてというもので、僕もよく見ていました。 大勢の出演者の中には「ビューティフル・サンデー」でおなじみになった田中星児や、後に「木綿のハンカチーフ」を大ヒットさせる太田裕美も混じっていました。

「木綿のハンカチーフ」は都会に出た若者と故郷で彼を待つ彼女の掛け合いで物語がすすんでゆく歌で、結局ふたりの遠距離恋愛はうまくいかないわけですが、松本隆のちょっと切ない詩が筒美京平の軽快なメロディーにマッチした名曲です。 太田裕美の素直でかわいい歌声もこの曲によく合ってました。 「私は贈り物なんていらないから、都会の絵の具に染まらないで帰ってきてね。」もう、なんていじらしいんでしょう。

最近のやたらと意味のない英語混じりの歌詞を連発するつまんないジャパニーズ・ポップスと違って、昔の歌は物語があってよかったなと思います。 さて、「ステージ101」最終回のラストシーンでは涙の止まらないメンバーもたくさんいて、あらためて作り手と出演者たちの熱気が伝わってくるいい番組だったんだなあと感慨深いものがありました。 「新日本紀行」と並んで僕にとってNHK思い出の名番組ですね。


太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション
愛らしい笑顔と歌声、ちょっと哀しく切ない歌詞とメロディーが見事にマッチした「木綿のハンカチーフ」は最高の名曲です。

「夢先案内人」 山口百恵 1977年

2006-11-03

Tag : 山口百恵

キリッとした切れ長の一重の眼にぽってりとした唇、ちょっとドスの効いた声で歌う山口百恵は美人じゃないけどかっこよかった。 宇崎&阿木の夫婦コンビをはじめとする名曲の数々にも恵まれ、彼女をとりまくスタッフにも優秀な人たちがきっといたんでしょう。

緊張感溢れる「プレイバック part2」や切ない「横須賀ストーリー」もよかったけど、たまにはこういう「夢先案内人」のような優しい曲を歌わせてリラックスさせてあげたくなるようなところが彼女にはありました。 聞くところによるとあまり幸せではない少女時代を過ごしたとかで、なんとなく薄幸の中にも凛とした雰囲気を漂わせている感じが他のアイドル達とは違っていたんです。

映画で共演した三浦友和と結婚後はすっぱりと引退して表舞台に登場することはもうありませんが、引退ステージのかっこよさといい、彼女はもはや芸能界の伝説と化しているようなところもあります。 なんせモモエは菩薩だ!とか言って本を書いた人もいるくらいですから。 ところで旦那さんの宇崎竜堂と組んで彼女にインパクトのある歌詞を提供してきた阿木燿子、他の誰にも書けないような詩が山口百恵の個性をより際立たせる結果になったことがなんとも良かったと思います。


コンプリート百恵回帰 山口百恵コンプリート百恵回帰 山口百恵
昭和が生んだ孤高のアイドル山口百恵。 最高の作品群に恵まれて、今でも日本のどこかで彼女が歌う名曲の数々が流れてます。

「ライアー」 クイーン 1973年

2006-11-02

Tag : クイーン

なんとか大学受験に合格してポワ~ンとしていた春、ラジカセのしょぼいスピーカーから「ライアー」のイントロが流れてきて、おお、かっこいい!と思ったのがもう30年前の事です。 今でも日本で大人気のクイーンのファースト・アルバム「Queen」の中に収められている曲ですが、ブライアン・メイのあのオリジナル・ギターの音が一発で気に入ってしまったわけです。

渋谷陽一が雑誌の中でこのバンドをボロクソにけなしているのを読んだ事がありますが、確かに一時期メンバーがグループ名を意識したような格好をさせられているのがきらいだったり、エイズで死んでしまったボーカルのフレディ・マーキュリーの強烈な個性に耐えられない人もいるでしょう。 しかし偉大なロック・バンドであったことは間違いなく、解散してからかなりの時間が経つのにこれだけ人気のあるバンドもそういないと思います。 ポール・ロジャーズが後にボーカルで迎えられたのにはびっくりしましたけど。

「ボヘミアン・ラプソディ」のように他のロック・バンドは絶対やらないような曲が大ヒットしたのはやっぱり個性的なボーカルといかにもロックっぽいギターの音の組み合わせがあったからだと思いますが、ロック好きの青少年というのは一般的に高音のボーカルとディストーションの効いたギターの音が大好きで、そこにハードかつ美しい?個性が加わったのが、このバンドの世界的な人気につながったんじゃないでしょうか。


Queen クイーンQueen クイーン
ハードなギターにドラマチックなボーカル、美しいハーモニー。 世界的ロックバンドの記念すべきデビュー作。 「Queen」のロゴにその後の方向性が垣間見える?

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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