「チェリー・ボム」 ザ・ランナウェイズ 1976年

2007-09-30

あろうことか可愛い女の子が下着姿で歌うという衝撃的なデビューで度肝を抜いたランナウェイズは、元祖ガールズ・ロックバンドと言っていいと思うんですが、いやあ、当時はビックリしましたねえ。 びっくりしたと言うよりは嬉しかったというのが本音ですが、ある雑誌では「猫マスク」なんて書かれていて、どこが猫マスクかというとあらぬ方向へ進んでしまいそうなので、それはひとまず置いときたいと思います。

ロックバンドのボーカルが女性というのは、スージー・クアトロやジェファーソン・エアプレインのグレース・スリックなんかが有名でしたが、平均年齢が10代の女の子達が楽器を弾いて歌ってというのは他にいませんでしたし、単に若くて可愛いというだけじゃなくて、ギターのジョーン・ジェットやリタ・フォードはソロになってからも活躍したので、ちゃんと実力もあったという事です。

日本でもその後ハードロック路線のSHOW-YAやポップなプリンセスプリンセスらが大ブレイクしますが、どの分野であっても先駆者は賞賛されるべきだと思います。 しかもしつこいようですが下着でデビューですから。 結局そこだけ印象に残ってたりして。 チェリー・カーリーのボーカルは正直あまり上手だとは思えませんでしたが、「チェリー・ボム!」とシャウトする彼女はかっこよかった。 私を見なさいよ!という一種の女王様キャラが良かったですね。


チェリー・ボム ランナウェイズチェリー・ボム ランナウェイズ
日本語版のタイトルが「悩殺爆弾~禁断のロックンロール・クイーン」。 下着姿で歌うとはなんたるハレンチな。 でも可愛いかったのでOK。

「ハイウェイをぶっ飛ばせ!」 バックマン・ターナー・オーヴァードライブ 1974年

2007-09-27

学生の頃、ある日ラジオから流れてきた「バァ~ックマァ~ン・タァ~ナァ~・オーヴァー・ドラ~イブ!」という雄叫びと共に始まる豪快なロックンロール・ナンバーのライブを聴いた僕は、一発でこのバンドが気に入ってしまいました。 まず日本人には無理だなと思えるこの曲は、気持ちよく歪んだリードギターと、これもまた気持ちのいいリズムギターとパワフルなボーカルで、まさにハイウェイをぶっ飛ばしたくなる爽快なロックンロール・ナンバーです。

彼らに限らずZZトップなんかもそうですが、やっぱり草食動物、いや日本人には無理なんじゃないかと思える余裕のある力強さがあって、肉が主食だとパワーが違う、と変に納得してしまうあきらめに似た爽快感を肉食人種、いや欧米人のロックに感じることがあります。 体格が違うと言ってしまえばそれまでですが、ごつい指で楽々とチョーキングをされたりすると、やっぱり仕方がないか、なんて思ってしまいますね。

70年代の中頃に名盤「Not Fragile」や「Four Wheel Drive」などで人気を得たB.T.O.ですが、その後はプシュ~とタイヤの空気が抜けるようにフェイドアウトしてしまいました。 でもロックの黄金時代を彩るバンドのひとつとして、豪快にぶっ飛ばしてくれたのは間違いないんだけど、なんだかヒッチハイクしようとしたらあっという間に走り去ってしまった四輪駆動の大型車みたい。


ノット・フラジャイル バックマン・ターナー・オーヴァードライブノット・フラジャイル バックマン・ターナー・オーヴァードライブ
カナダ産のストレートで豪快なロックンロールが楽しめる名盤。 出来ればデカイ車でカーステレオとカセットテープで聴いたら最高(と思う)。

「カモン・フィール・ザ・ノイズ」 スレイド 1973年

2007-09-24

Tag : スレイド

ホームのイギリスじゃ大人気だけどアウェイじゃ今ひとつなのが、今回のスレイド。 何故そうなのかと言うと、派手な衣装に超個性的なルックスが毛嫌いされてるのか、ポップなロックンロールが軽んじられてるのか、気持ち良けりゃそれでいいじゃん! と思うんですけどね。 それにしてもギターのデイヴ・ヒルのヘアスタイルには正直引いてしまいますが。

思い切りキーが高い上に絶妙にひしゃげたボーカルがなんだかクセになる「カモン・フィール・ザ・ノイズ」はロックの楽しさを再認識させてくれる名曲で、アメリカでも80年代にクワイエット・ライオットがカバーして大ヒットしました。 特にサビの部分は一種のカタルシスさえ覚える心地の良さで、カバーしたくなるのも分かります。 彼らのヒット曲は他にも多数あるんですけれど、なんといってもこの曲が一番。

元々はグラムロックのブームに乗ってイギリスで人気が出たバンドなんですが、何としても目立ってやるという精神がロッカーらしくてよろしい。 ちょっとコミカルな見た目だけじゃなくて、良い曲もたくさんあったのが愛される理由だと思いますが、やっぱりアメリカじゃあの外見が受けなかったんでしょうか。 まあ、女の子だったら、ギターの彼だけは「絶対イヤ!」とか言われても仕方ないかもね。


グレイテスト・ヒッツ~フィール・ザ・ノイズ スレイドグレイテスト・ヒッツ~フィール・ザ・ノイズ スレイド
こういうバンドがリスペクトされるべきじゃないかと思ったりもします。 深く考えずに楽しむのが正解。

「ウィザード」 ユーライア・ヒープ 1972年

2007-09-20

イエスのアルバム・アートでも有名なロジャー・ディーンの起用もピッタリとはまって、前作「対自核」と並ぶ名盤となった「悪魔と魔法使い」は、これまた名曲がたくさん詰まった傑作です。 ボーカルのデヴィッド・バイロンの声が曲のイメージにこれもピッタリとはまった「ウィザード」は、ギターのリズムも心地よいアルバム一押しの名曲で、オープニングからユーライア・ヒープの世界へと引き込んでくれます。

この曲はメロディーに合ったデヴィッド・バイロンの声質と、絶妙なヴィブラートのかかり具合にちょっとしたイフェクトが効いて、見事な演出と言うほかありません。 アルバムのタイトルと想像力を刺激するジャケット、これにかっこいいバンド名「ユーライア・ヒープ」とくれば、中身を聴かなくてもLP買っちゃおうかとミーハーなロック・ファンは思うわけですが、70年代初めのブリティッシュ・ロックはハードからプログレまでほんとに百花繚乱、いい時代だったなあ。

小学校の高学年あたりからいろいろな音楽を聴いてきて、このブログでもいくつかのジャンルに分けて楽しみながら書いてるんですが、一番心を揺さぶられたのはやっぱりディストーションの効いたギターの音で、今でも70年代のロックを耳にすると血が騒ぐわ胸が躍るわ、分別のある大人になってもロックに夢中だった若い頃の自分が懐かしいというか、忘れたくないなと思います。


悪魔と魔法使い ユーライア・ヒープ悪魔と魔法使い ユーライア・ヒープ
アコースティックなオープニングでいい気持ちの「ウィザード」はじめ、名曲揃いの名盤。 ロジャー・ディーンのジャケットも雰囲気最高。

「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」 デイヴ・メイソン 1970年

2007-09-16

以前外人はサングラスが似合うと書きましたが、ヒゲもよく似合う。 タレ気味の眉毛と優しそうな眼にヒゲがよく似合うデイヴ・メイソンは、スティーブ・ウィンウッドやジミ・ヘンドリックスなどの大物ミュージシャンたちと共にキャリアを重ね、自分が大物と言われてもおかしくないくらいなんですが、本人はそんなことまったく気にしてなさそうなところがいいですね。 まあ、本当はどうなんだか知りませんが。

ファースト・ソロアルバムのトップを飾る「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」は、軽快なスネアのリズムにのせてメイソンが気持ち良さそうに歌う名曲です。 この人はギタリストとしても非凡な才能を持っているんですが、僕が彼の事を好きなのは、才能とは関係ないけど味のある外見と、ハスキーボイスとはまた違って素敵に嗄れたあの声の持ち主だからです。

名曲揃いのファーストと共に人気のあるライブ・アルバム「情念」では、平気で他のミュージシャンのヒット曲を何曲もカバーしていますが、そもそも自分が楽しければそれでOKみたいなところが彼にはありそうで、「俺が、俺が」の自己主張が強い人ではないような気がします。 実力があるにもかかわらず今ひとつメジャーになりきれなかったのは、多分そういうところがあるからだろうと思いますね。


アローン・トゥゲザー デイヴ・メイソンアローン・トゥゲザー デイヴ・メイソン
レコードで言うA面の1曲目、「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」が最高。 大物ミュージシャンはじめ、皆に愛される隠れた名ギタリスト&ボーカリストです。

「オーバー・アンド・オーバー」 ジョー・ウォルシュ 1978年

2007-09-13

当時イーグルスのメンバーだったジョー・ウォルシュが、バンドの解散前に出したソロアルバム「But Seriously Folks」のオープニングを飾るのが、今回の「オーバー・アンド・オーバー」です。 ゆったりとしたリズムとメロディー、短く盛り上がるサビの部分が気持ちのいいこの曲は、西海岸の景色の良い道をオープンカーでドライブしながら聴いたら最高だろうなあ。 できることならシートベルトなしで、ウェストラインの低い昔のオープンカーのドアに片ひじ乗せてね。

ジョー・ウォルシュはあのヒゲが最高に似合っていて、ちょっと見はコワモテでも人の良さが伝わってくるような気がします。 彼がイーグルスに加入するというニュースを聞いた僕の友人は、「おお、ジョー・ウォルシュが!イーグルスに?」としきりに感心してました。 僕はイーグルス以前の彼のことは知らなかったので、とりあえず「ふぅ~ん」とか言っときましたが、「ホテル・カリフォルニア」のツイン・ギターを聴いて、おお、こういう事だったのかと後になって納得がいきました。

あの少し悲しげで鋭く刺すようなソロとは違って、このアルバムでの彼は本当にリラックスしているのがこちらにも伝わってきて、なんと言うか女性の皆さんには分かりづらいと思いますが、キ○タマの皺が伸びそうな心地の良さがあるんです。 服を着たまま水の中に浸かっているジャケットも秀逸で、とことん楽しんでやろうという姿勢が伝わってきますね。 明るく陽気で心地よい、日本人の憧れるアメリカがここにあるような気がします。


ロスからの蒼い風 ジョー・ウォルシュロスからの蒼い風 ジョー・ウォルシュ
ジェームズ・ギャング時代よりもイーグルスに加わってからの方が一般受けするようになりましたが、ソロアルバムの最高傑作がこれだと思ってます。

「フール・フォー・ザ・シティー」 フォグハット 1975年

2007-09-09

知る人ぞ知る隠れた人気バンドといえば、ステイタス・クォーと並んで名前が出てくるのがフォグハットです。 ああ、懐かしい。 何で知ってる人しか知らないかといえばそれはビッグ・ヒットがないからで、だからと言ってダメという事はもちろんないんです。

彼らが得意とするのはシンプルでストレートなロックンロールで、学生のアマチュア・バンドがそのままプロになって好きな事だけやってるようなところが魅力ですね。 僕も友人の持っていたレコードを聴くまで、「フォガット」だか「フォグハット」だか彼らの事は全然知らなかったんですが、確か「フォガット」と言ってたような気がします。

ライブで本領を発揮する彼らの代表曲といえばこれ、今回の「フール・フォー・ザ・シティー」で、誠にシンプルでストレートで気持ちのいい事。 思い切り大声を出して歌いたくなるような隠れた名曲です。 ただ簡単そうでもやっぱりそこはプロ、基本的な演奏技術や歌唱力はもちろんのこと、何よりもまずロックを思い切り楽しむという姿勢が大事。 彼らに感じる「ロック魂」、これがなきゃダメですね。


フォグハット・ライブ フォグハットフォグハット・ライブ フォグハット
日本じゃマイナーだけど、欧米じゃ大人気。 楽しけりゃそれでいいじゃん!と言わんばかりのシンプルさが最高。 ライブでこそ本領を発揮するバンドでした。

「ムーンライト・サーファー」 石川セリ 1977年

2007-09-06

Tag : 石川セリ

サーフィンと言えば青い空に白い雲、燦々と輝く太陽の下でやるのが当然のイメージなんですが、この曲は絶妙なリズムでまさにお月様に照らされながら、二人だけでサーフィンを楽しむカップルを想像させてくれます。 石川セリの伸びやかな歌声がまたリズムとメロディーに乗って心地よい事この上ない。 ハーフらしい美貌と美声に惚れ込んだ作家が多いのか、この人は作品にも恵まれていて、後に結婚する井上陽水の「ダンスはうまく踊れない」や、下田逸郎の「セクシー」など、名曲が次々と提供されます。

山下達郎と竹内まりやみたいな例もありますが、男は情熱と才能があれば外見なんか二の次でもいいのだ。 と言い切ってしまうほど陽水が非・二枚目という訳ではなくて、なかなか味のある個性的なビジュアルの持ち主だと思うんですが、やっぱりこんな綺麗な人のハートを射止めるなんて羨ましいなあと思います。 環境がそうさせるのか才能を受け継いだのか、先日ふたりの娘「依布サラサ」という人が歌手デビューという記事を見つけて、ほお、そうか。 と、ちょっと嬉しくなりました。

できれば母親似のほうが好ましいと思うんですが、記事を読む限りなかなかその才能が期待されているようで、お父さんも嬉しいだろうなあ。 お母さんはもう54才だそうだけど、多分今でも綺麗な人なんだと思います。 できたらNHKの深夜番組とかでこっそり特集でもやって、「ムーンライト・サーファー」を歌ってくれないかなと強く思いますね。


シングルズ・アンド・モア 石川セリシングルズ・アンド・モア 石川セリ
にわかに井上陽水とは結びつかない美女。 少女と大人の女が同居しているような感じがしますね。 名曲てんこ盛りのベスト。

「夏のせいかしら」 夏木マリ 1974年

2007-09-03

Tag : 夏木マリ

残暑がもう少し続きそうなので、今回も「夏」つながりで夏木マリの「夏のせいかしら」。 ちょっとラテンなイントロに続いて正統派歌謡曲調の出だし、大人のストレートでドキドキする出逢いに揺れる心を、サビの部分の「夏のせいかしら」で片付けてしまうしたたかさと言うか都合のよさ、セクシーで妖艶な若き日の夏木マリがそう言うんだったらそうでしょうと、なんだか納得してしまいます。

女っていうのは凄いことがあっても誰かのせい、何かのせいにすんのか、やっぱりそうなのかと思ってしまいますが、「太陽がまぶしかったから」とかいうのも事件の動機になるくらいだから、夏の日の恋の始まりが夏のせいでも、まあいいか。 平山三紀同様、低くてちょっとドスの効いた声と、ちょっとむむ、となるくらいのお色気で現在も歌に舞台に活躍中の彼女は、最近テレビのCMでもコミカルな姿を見せてくれました。

「9月のマリー」というCDのジャケットにサングラスをかけた写真が使われてますが、まあ似合うこと。 サングラスが似合う日本人というのはそうそういませんが、さすがは夏木マリ、かっこいいなあ。 ちなみに映画「マトリックス」を見たときは、やっぱり外人はサングラスがよく似合うと思いました。 バタくさくてかっこよくて、少々のことは笑い飛ばしてしまいそうな余裕を彼女には感じます。 どっか近所にそんな女の人いないかなあ。 いないだろうなあ。


絹の靴下 夏木マリ昭和フォーティーズ~絹の靴下 夏木マリ
この人が指で「おいで、おいで」をするとなんだか犬みたいについて行ってしまいそうな気がしてコワイ。 セクシーな歌謡曲の世界を楽しもう。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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