「ロックンロール」 レッド・ツェッペリン 1971年

2007-10-29

1973年のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンでのレッド・ツェッペリンのライブの模様を収めた映画「狂熱のライブ」は、1976年に公開されて話題を呼びました。 賛否両論のあったイメージ映像は正直言ってちょっと退屈でしたが、なんと言っても動くツェッペリンがスクリーンで見られるというだけで大ニュースだったんです。

映画の中で最初に演奏される「ロックンロール」はジョン・ボーナムのドラムのイントロに続いて、ジミー・ペイジが低く構えたレス・ポールをかき鳴らすとこれぞロックンロール、ロック小僧たちのハートを揺さぶるには充分なかっこよさでした。 ボンゾのリズム感やタイミングには独特の間があって、「ブラック・ドッグ」もそうですが自分でリズムをとっていると途中でずれてしまって、あれ?と思うんですが全体のドライブ感を損なうことなく、グイグイとジミー・ペイジのギターやロバート・プラントのボーカルを引っ張っていきます。

そのレッド・ツェッペリンがこの11月にロンドンで再結成コンサートを敢行するそうで、もうプラチナ・チケットは間違いのないところですが(完全抽選制なんだそうです。)、ボンゾ抜きでしかも年齢を重ねた残りのメンバー、いったいどんなパフォーマンスを見せてくれるんでしょうか。 若い頃の彼等は男前揃いで見た目がかっこいいのはもちろん、「BBCライブ」なんかを聴くと荒々しいまでのパワーに圧倒される思いがします。 今の彼等に当時と同じものを求めてもそりゃ無理だと思いますが、たぶん3人が同じステージに立つのはもう最後だと思うので、冥土の土産に見られたらいいなあ。


永遠の詩(狂熱のライブ) レッド・ツェッペリン永遠の詩(狂熱のライブ) レッド・ツェッペリン
動くツェッペリンが見られるのは当時画期的なことだったので、映画の出来なんかどうでもよかったんです。 やっぱりかっこいい!

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「ローズ」 ベット・ミドラー 1979年

2007-10-25

27歳の若さで亡くなったジャニス・ジョプリンをモデルにベット・ミドラーが熱演を見せた「ローズ」は、音楽を題材とした映画の中ではもっとも心に残っています。 音楽を愛し、恋もしたけれどいつも孤独で寂しい主人公は酒とドラッグに溺れ、ついには愛憎半ばする故郷のコンサートのステージで倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまうというストーリーですが、歌唱力は申し分のないベット・ミドラーのライブシーンでの熱唱は、映画なんだかドキュメンタリーなんだかわからないような迫力でした。

スタンダード・ナンバーの「When a Man Loves a Woman」はじめ、洒落たタイトルの「Sold My Soul to Rock 'N' Roll」、それからふらりと寄った酒場で飛び入りで歌う「Love Me With a Feeling」など、数々の名曲がスクリーンに見入る観客を魅了しましたが、なかでも忘れられないのはラストで流れる「ローズ」です。 シンプルなピアノの伴奏に抑え気味のボーカルは激しく短すぎた彼女の人生を慰めるかのようで、いやあ、あれにはジ~ンときた。

僕が映画を見に行ったのは公開からちょっと時間がたって、しかも遅い時間の上映だったので比較的空いてたんですが、館内が明るくなるまで誰一人席を立とうとしませんでした。 「ニュー・シネマ・パラダイス」でも同じ体験をしましたが、自宅でDVDを見てたんではこういう感動を味わうことができないので、やっぱり映画は映画館で見るものだと思います。


オリジナル・サウンドトラック ローズオリジナル・サウンドトラック ローズ
若くして逝ったジャニス・ジョプリンをモデルに、ベット・ミドラー渾身の演技、魂の熱唱がジャケットからも伝わってきます。 ラストの名曲「ローズ」は胸に沁みます。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「メロディ・フェア」 ビー・ジーズ 1971年

2007-10-21

幼い恋と友情を描いて大人が見ても楽しめる傑作「小さな恋のメロディ」が公開されたのは僕が中学生の時です。 いかにもこども子供したマーク・レスターと、ちょっと大人っぽい雰囲気もあるトレーシー・ハインド、それに脇役に回ったジャック・ワイルド、みんな生き生きとしてて、スクリーンを彩る名曲の数々と共に記憶に残る映画となりました。

主題歌として大ヒットしたのがビー・ジーズの「メロディ・フェア」で、みずみずしい、という表現がふさわしい映画の雰囲気に美しいメロディがぴったりとはまって、ああ、自分にもこんな時期があったんじゃないのかと思わせてくれる名曲です。 青春映画と言うにはちょっと早い年代の主人公たちですが、彼等の世界を歌うのはもうこの曲以外考えられません。 もう少し大人の世界を描いた「サタデイ・ナイト・フィーバー」でもビー・ジーズの主題歌は大ヒットしましたが、え、ビー・ジーズ?と思うくらい意外な感じがして、やはり彼等のハーモニーに合うのは「メロディ・フェア」の方じゃないでしょうか。

最近の映画館はシネマ・コンプレックスとかいって全席指定の総入れ替え制で、1ヶ所でたくさんの映画を上映するスタイルが増えてきました。 これはこれでいいのかもしれませんが、なんだかちょっと味気ないような気がするのは僕だけではないと思います。 中学生の頃は雑誌「スクリーン」を買ってきては映画のポスターを切り抜いたり、街へ買い物に行った時に映画館の大きな看板を見ては心ときめいたりしてたものですが、映画は気軽に楽しめる娯楽というよりはもっと貴重な楽しみだったような気がします。 音と映像の総合芸術、映画っていうのはいつの世も大きな存在であってほしいと思うけどなあ。


小さな恋のメロディ オリジナル・サウンドトラック小さな恋のメロディ オリジナル・サウンドトラック
青春、というより青春一歩手前の恋を描いた傑作。 音楽と映像が見事に溶けあって「メロディ・フェア」などのヒットが生まれました。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「東京」 マイ・ペース 1974年

2007-10-17

社会人の最初の3年半は東京で過ごしたので、今でも当時のことは懐かしく思い出します。 どこでも大都会かというと案外ほっとするような下町や緑も多くて、およそ求めるものはなんでも揃う刺激の強さとともに印象に残っています。 地元の九州から進学して大阪に行ったときは阪急の梅田駅を見て「おお~っ」と思いました。 私鉄といえばチンチン電車しか走ってませんでしたから。 それが就職して東京に行ったらさらにあれこれ驚くことが多くて、いやあ、毎日毎週が新鮮だったなあ。

フォークソングにしてはちょっと毛並みの変わった「東京」は、秋田出身の3人組マイペースの大ヒット・ナンバーですが、哀愁漂う歌詞とメロディーでのちに何度かカバーされています。 「花の都」なんていうレトロな言葉がすんなりと耳に馴染んでしまうのは70年代という時代が懐かしいからか、それとも甘酸っぱい、ほろ苦いこの曲の世界に感情移入してしまうからか、たぶん両方なんでしょう。

東京には当然のようにレコード店やライブハウス、映画館や美術館などが地方とは比べものにならないくらいたくさんあって、ふと思いついて「今日はライブを見に行こう!」とか「映画を見に行こう!」となってもすぐになんとかなるのが良いところです。 ただ求めるものはなんでもある代わりにお金や体力がいるのが問題で、あの通勤ラッシュをもう一度体験したいかというとそれは勘弁してほしい。 今は地方に住んで時々遊びに行けるならそれがいいかなと思いますね。


東京 マイ・ペース東京 マイ・ペース
大都会トーキョーには、夢も希望も挫折も悲しみも、なんでもあります。 しかし東京に住んだことのある地方出身者には胸がキュンとなる曲だなあ。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「さらば青春」 小椋佳 1971年

2007-10-13

Tag : 小椋佳

東大卒にしてエリート銀行マンという凡人が思わずひれ伏すようなプロフィールに加えて、作詞・作曲をして自分で歌うシンガー・ソングライターとしても非凡な才能を授かった小椋佳ですが、平凡な外見にソフトな人柄で誰からも愛されるというのがさらに羨ましい。 フォークシンガーには拓郎や泉谷、チンペイに千春とキャラクターの濃い人達が多い中で、かえって温厚な小椋さんは異彩を放っています。

中村雅俊に「俺たちの旅」、布施明に「シクラメンのかほり」と永遠の名曲を提供し、「シクラメンのかほり」ではレコード大賞まで取っちゃいましたが、あれはやっぱり小椋佳本人が歌うほうが数段気に入ってます。 どの曲も思わずしんみりと聞き入ってしまうのが彼の紡ぎだす世界のいいところなんだけど、その中で「さらば青春」はやはりみずみずしくも胸が疼くような世界を歌いながら、どこか前向きで元気になれるようなところがあって素晴らしい。

実際にギターを弾いてみると、なんだかリズムを奏でるのがとても気持ちいいんです。 歌詞もあらためて読んでみると ♪ 少女よ~、なんて古臭いというか気恥ずかしいというかムズムズする箇所もあるけど、フォークソングなんてもともとそういうものだと思います。 そこをあえて気にせず生ギターに合うメロディーにのせて堂々と歌うのが、フォークソングの醍醐味じゃないでしょうか。 一時は大病を患ってげっそりとお痩せになった小椋さんですが、いつまでもちょっと元気でいてほしいなと願ってます。


彷徨 小椋佳彷徨 小椋佳
東大卒で一流銀行勤務という異色の経歴が当初は話題になりましたが、勉強だけではなくて音楽にも才能があったのが素晴らしい。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「さなえちゃん」 古井戸 1972年

2007-10-09

Tag : 古井戸

80年代の初め、RCサクセションの全盛期に一度だけライブを見たことがあるんですが、いやあ、盛り上がり方が凄かった。 ラストの「雨上がりの夜空に」でイントロのかっこいいリズムを刻んでいたのがギターのチャボこと仲井戸麗市ですが、中学生の頃に聴いた「さなえちゃん」の彼と同一人物とはとても思えなかったですねえ。

確か中3の夏休みにキャンプへ行った時にラジオから流れてきた変な曲を今でも覚えてますが、ポエムというのか叙情的というのか、ユーモアも漂うなんともほのぼのとする世界は最近の歌には望むべくもありません。 自分の思うままにギターを弾いて歌ってというフォークソングの最盛期だったからこそ古井戸みたいなデュオが世に出て活躍することもできたんだと思いますが、ナイーブそうなチャボがギンギンのロックをやるとは当時は想像もつきませんでした。 まあ、ポジティブでノー天気な奴だけがロックをやるとは限りませんが。

ところで懐かしいフォークの世界が確かにあったのは紛れもない事実で、古井戸が所属していたエレックレコードという会社は怒涛の勢いで新人フォークシンガーをデビューさせていて、吉田拓郎、泉谷しげる、海援隊、それに懐かしいところではケメこと佐藤公彦や山崎ハコもデビューアルバムはエレックレコードから出ています。 フォークソングを主力商品にしたレコード会社があったというのが今では考えられませんが、後のフォーライフレコードの始まりも元はといえばエレックレコードなんだそうで、どちらも倒産してしまったのがフォークソングの時代の終わりを象徴しているみたいで、昔の事だけどちょっと寂しい。


古井戸の世界 古井戸古井戸の世界 古井戸
中3の夏休みにキャンプに行った時、ラジオから「さなえちゃん」が流れてきました。 その後、まさかチャボがRCサクセションで大暴れするとは。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「甘い罠」 チープ・トリック 1977年

2007-10-05

チープ・トリックの大ヒットナンバー「甘い罠」は、アルバムタイトル「蒼ざめたハイウェイ」とともに、日本語タイトルの付け方にセンスと売ってやるぞ!というスタッフの熱意を感じます。 原題はそれぞれ「I Want You to Want Me」と「In Color」ですから直訳でもなんでもないんですが、ボーカルのロビン・ザンダーの甘いマスクとシングルのこれも甘く切ないメロディーがうまく曲名とマッチしてるし、バイクにまたがったハンサム・ツートップが濃いブルーの背景に溶け込んでかっこいいジャケットに名タイトルがしっくりと馴染んでます。

この曲を久しぶりに聴いてみたところとても懐かしい感じがして、なんだろうなと思ってたらビートルズのホワイトアルバムの雰囲気に似てるなあと、ふと感じました。 異論もあるでしょうが、♪ Didn't I, didn't I, didn't I see you cryin' ? ~という有名なサビの部分に入る前のメロディーには、確かにポップスやロックの世界を果てしなく広げていった偉大な先駆者の影響を感じます。

作詞・作曲はとぼけたというか、フザケた格好で好き嫌いの分かれそうなリーダーのリック・ニールセンで、ツボを心得たギターとともに曲作りにもセンスがあるのには間違いありません。 その後もヒット曲を連発した彼らですが、非英語圏で英語の歌を売ろうと思ったらレコード会社もそれなりの努力と工夫が当時は必須だったんじゃないでしょうか。 でも案外日本語のタイトルも、その場の思い付きで適当に決めてたりして。


蒼ざめたハイウェイ チープ・トリック蒼ざめたハイウェイ チープ・トリック
印象的なジャケットが素敵。 なんで「In Color」が「蒼ざめたハイウェイ」に?なんてヤボなことは言わずに名曲の数々を楽しめばいいと思います。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「サタデイ・ナイト」 ベイ・シティ・ローラーズ 1974年

2007-10-02

「S・A・T・U・R・D・A・Y,NIGHT!」と元気のいいコールに続いて始まるちょっとワクワクするイントロ、そして甘い声で歌うポップなメロディーで大ヒットした「サタデイ・ナイト」は、日本中のティーン・エイジャーのハートを鷲掴みにしてしまいました・・・だったと思う。 ロックバンドというよりは、もろにアイドルグループの売り出し方が日本で思い切り受けたんです。

甘いマスクに甘い声、ボーカルのレスリー・マッコーエンを筆頭に、男前からそうでもない、まあカワイイというのか個性的なメンバーがそれぞれに人気があって、このあたりはSMAPが全員木村拓哉である必要はないみたいなものでしょうか。 誰が呼んだかタータン・ハリケーンは本物のハリケーンと同じくあまり長続きはしませんでしたが、単純に誰もが楽しめる良質なポップ・ミュージックは、確かに大きな足跡を残したと思います。

若い女の子達がキャーキャー言うと、フン!なんてふてくされてしまいたくなるのがコアなロックファンかもしれませんが、ジャズだろうがクラシックだろうがポップスだろうが音楽は気分良ければよいのであって、別にブロマイドを買ったりしなくても楽しみ方は人それぞれです。 あの格好でバンドやりたいとは思わないけど、「サタデイ・ナイト」を思い切り歌ったら案外楽しいかもしれない。


ベスト・オブ・ベイ・シティ・ローラーズベスト・オブ・ベイ・シティ・ローラーズ
アイドルだって捨てたものじゃありません。 単純に楽しい「サタデイ・ナイト」は、名曲と言っていいんじゃないか。 ポップスの楽しさを再認識させてくれたバンドでした。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

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1957年生まれ。
福岡県在住です。

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