「ジャニスの祈り」 ジャニス・ジョプリン 1971年

2008-01-30

ジャニス・ジョプリンは嗄れた声で絞り出すようなボーカルが痛々しささえ覚えるようなシンガーで、ヒット曲「ジャニスの祈り」が収録されたアルバム「パール」が発表されたのは彼女が27才の若さで亡くなったあとの事でした。 同じく20代で亡くなった天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスと同じくドラッグに蝕まれていたそうで、なんとももったいないと言うか残念です。

いつも思うんですが、彼女がもっと美人でスタイルがよくて透き通るような美声だったら、同じような人生を歩み、同じような結末を迎えていたんでしょうか? 彼女をモデルにした映画「ローズ」でもちょっと形を変えて描かれてはいましたが、故郷で孤独な学生時代を送ったらしくて、やっぱりシャイなところがあったんでしょうね。

誤解を恐れずに言うならば、見た目が人の人生を決めてしまうと言いたいのではなくて、ある程度人生を左右することはあると思うんです。 だけどオリビア・ニュートン=ジョンが「ムーブ・オーバー」を歌ったってさまにならないし、ジャニスが全身全霊を込めて歌うからこそ短くも激しく燃えた彼女の人生がいまだに人々の心に残っているんじゃないでしょうか。


パール ジャニス・ジョプリンパール ジャニス・ジョプリン
激しく絞り出すようなボーカルで短い間だけど輝いたジャニス・ジョプリン。 寂しかったんじゃないかなあ。 ヒット曲「ジャニスの祈り」収録。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「狼なんか怖くない」 石野真子 1978年

2008-01-26

Tag : 石野真子

阿久悠作詞・吉田拓郎作曲という意外な組み合わせのデビュー曲「狼なんか怖くない」が大ヒットしてトップアイドルの仲間入りをした石野真子は、タレ目と八重歯が可愛いキュートな女の子でした。 最近のキリッとしたメイクのアイドル達とは違って、麻丘めぐみもそうでしたが昔はタレ目で愛嬌のある顔が人気あったんですね。

その後あの長渕剛と結婚しちゃって合うわけないと思ってたら案の定離婚して、知らなかったけど正統派2枚目俳優の広岡瞬と再婚してまた離婚。 広岡さんはキッパリ芸能界から引退してしまったようです。 ここ何年かは愛される天然ボケのキャラクターが定着してきましたが、あの浅田美代子とツートップが組めるんじゃないか。 そういえば浅田美代子も愛嬌のあるタレ目です。

浮き沈みが激しく魑魅魍魎が跳梁跋扈する芸能界で生き抜くのは大変なことだと思いますが、長い間ヒット曲がないにもかかわらずまだ芸能活動を続けているのは人気絶頂期に残したインパクトの強さと愛されるキャラクターがあるからだと思います。 「♪ あなたが狼なら怖くない~」なんて一度でいいから女の子に言われてみたいけど、まあ無理か。


GOLDEN☆BEST 石野真子GOLDEN☆BEST 石野真子
伸びやかな歌声とタレ目が可愛かった石野真子。 阿久悠作詞・吉田拓郎作曲の「狼なんかこわくない」は名曲です。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「ラヴィン・ユー・ベイビー」 キッス 1979年

2008-01-22

Tag : キッス

地獄から抜け出してきたかのようなオドロオドロしいコスチュームと歌舞伎の隈取りのようなメイクでロックンロール・ショウをぶちかますキッスは、徹底して観客を楽しませてやるというロッカーらしい姿勢がかっこいいバンドでした。 特にベースのジーン・シモンズは口から血を垂らすわ火を吹くわベロが異常に長いわで、まさに地獄からの使者みたいでそりゃあロック・キッズ達は大喜びです。

ハードロックの時代が終わろうとしていた70年代最後の年に大ヒットした「ラヴィン・ユー・ベイビー」は一部でディスコ調だとかいう批判もありましたが、楽しくてかっこよけりゃいいロックにそんなくだらんクレームを付けるとはなんたる了見の狭さか。と当時は思いました。 そりゃあひたすらテクニックを追求するバンドがいい、というロック・ファンももちろんいるでしょう。 僕もうまいプレイヤーは好きですが、音楽はもっと楽しまなくっちゃ。

ただキッスのメンバーも虚飾に嫌気がさしたのか一時素顔で登場したことがありますが、やっぱり違和感がありましたね。 メイクしてればプライベートでは誰だかわからないし老けてもステージではわからないし、腰が曲がってきたりするとかえって悪魔の使徒みたいでリアルだと思うけど。 震える手でギターをかき鳴らし、思い切り嗄れた声でシャウトして、最後は血圧が上がりすぎてステージで昇天したらロッカーとして本望でしょう。 いや、天国じゃなくて地獄に堕ちるのか。


DYNASTY キッスDYNASTY キッス
何がなんでも楽しませてやるという心意気が見た目にも現れています。 だからディスコ調とかいう批判なんかどうでもいい名曲が一曲目の「ラヴィン・ユー・ベイビー」。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「だれかが風の中で」 上条恒彦 1972年

2008-01-18

日本が世界に誇る文化と言えばアニメ・オタクそして時代劇と勝手に定義してみましたが、一番衝撃を受けた時代劇が笹沢左保原作・市川昆監督(一部の作品のみ)・中村敦夫主演の「木枯し紋次郎」です。 ニヒルな流れ者の主人公に斬新なカメラワーク、リアルな殺陣、そしてよくこの歌を主題歌にと思った上条恒彦が歌う「だれかが風の中で」。

時代劇の主題歌といえば「遠山の金さん」あたりが普通は頭に浮かびますが、懐かしいニューミュージックという括りが似合いそうなこの曲を時代劇の主題歌に選んだセンスがまた素晴らしいと思います。 上条恒彦はあのステージ101のメンバーを経て六文銭で「出発の歌」をヒットさせ、次いで「だれかが風の中で」をヒットさせることになります。 見た目と共におおらかな歌声が持ち味の温厚そうな人ですね。

中村敦夫は意外にも硬派のインテリで、小説は書くテレビのキャスターをやる政治にも関わるとその後多方面で活躍したけどテレビドラマでは「水滸伝」あたりも懐かしい。 硬派なのは劇団俳優座に所属していた頃からだそうで、キャスターをやっていた時の真摯な語り口にも好感が持てました。 どうせならこういう人に知事や総理大臣やってもらったらいいのに。


ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~
これぞメイド・イン・ジャパン、日本が世界に誇る時代劇の主題歌集。 「木枯し紋次郎」のクールで斬新な映像には痺れた。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「ナオミの夢」 ヘドバとダビデ 1971年

2008-01-14

「ナオミの夢」は1970年に開催された第1回東京国際歌謡音楽祭に出場したイスラエル代表の男女デュオ「ヘドバとダビデ」の曲で、翌年にシングルが発売されてスマッシュヒットを飛ばしました。 当時ラジオを通してだんだんと自分の世界が広がっていった中学生の耳に、この曲は強烈なインパクトを残してくれましたね。

聞いたこともない奇妙なグループ名に歌詞の内容は男だけど歌うのは外人の女性、ヘンな訛りもなく流暢な日本語で。 曲の合間に入るド~ン(ボィ~ンとも聞こえる)というたぶんティンパニかバスタムの音、いかにも歌謡曲といったノリだけど全体的に何故かクールな雰囲気、まさに国籍不明の名曲でした。

ちなみに「ナオミ」はヘブライ語でも「Naomi」で、わりとポピュラーな女性の名前なんだそうです。 そう言えば有名なモデルが「ナオミよ~ん」とかCMで自分の名前を言ってたなあ。 結局彼らはこの曲だけを残して解散してしまいましたが、典型的な一発屋として日本歌謡史に名を刻んだといえるでしょう。


僕たちの洋楽ヒット Vol.4 1970~71僕たちの洋楽ヒット Vol.4 1970~71
ヘドバとダビデの「ナオミの夢」も収録。 強烈なインパクトを残した名曲ですが、外人が日本語で歌ったところに最大の特徴があります。 他にも懐かしい曲がたくさん。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「愛にひとりぼっち」 ウィルソン・ブラザーズ 1979年

2008-01-10

シングル・カットされてヒットしたのはいいけど「愛にひとりぼっち(Feeling Like We're Strangers Again)」という日本盤のタイトルはちょっとヒドイんじゃないか。 AORの隠れた、それも飛び切りの名盤ウィルソン・ブラザーズの「アナザー・ナイト」のA面1曲目を飾る名曲のタイトルの話です。

ボズ・スキャッグスが火を付けた日本限定でアダルト・オリエンテッド・ロックと呼ばれたジャンルの音楽が70年代後半から80年代前半にかけて大流行しました。 その中でたった1枚だけのアルバムを残したきりで姿を消してしまったウィルソン・ブラザーズのレコードを買ったのは、全然知らないにもかかわらずギターにTOTOのスティーヴ・ルカサーの名前があったからです。

果たしてレコードに針を落としてみたらこれが大正解、名曲の数々にちょっと切なくなるようなウィルソン・ブラザーズのボーカル、それに当時絶頂期を迎えていたルカサーのツボを心得た切れのいいギターが絡んでそれは素敵なアルバムでした。 最初の1曲でノックアウトされてあとは気分良く酔わせてもらって、このアルバム1枚きりというのが本当に残念です。 今聴いてみてもやっぱりカッコイイので、知らない方には是非おすすめしたい。


アナザー・ナイト ウィルソン・ブラザーズアナザー・ナイト ウィルソン・ブラザーズ
これぞAORの隠れた名盤! ウィルソン・ブラザーズ名曲の数々と冴え渡るスティーブ・ルカサーのギター。 まだ知らない方は必聴です。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「風をあつめて」 はっぴいえんど 1971年

2008-01-06

70年代初めと言えばまさにロックの全盛期、イギリスやアメリカではきら星の如く様々なバンドが登場して我が世の春を謳歌していましたが、同時代の日本で日本語ロックに挑んだと言われていたのが今思えば日本初のスーパーバンド、はっぴいえんどでした。 ただゴリゴリのハードロックをやろうとしていた訳ではありませんね。

正直言うとあまりこのバンドの事はよく知らないんですが、彼らの売り物は知性とセンスだったんじゃないでしょうか。 今でもよく耳にする「風をあつめて」は中学生の頃に叔父が持っていたカセットテープで聴きましたが、なんだかおしゃれなフォークだなと思いました。 今聴いても洒落たナンバーで、垢抜けているという表現が似合いそうな名曲です。

メンバーの中では後に「A LONG VACATION」を大ヒットさせる大瀧詠一が一番好きですが、「風をあつめて」を作曲した細野晴臣はそうでもありません。 あのYMOで興味がなくなってしまったんですね。 だけどはっぴいえんどもYMOも時代の最先端を走っていたバンドですから、そこにいたという事はやっぱり凄い人なんだなあと思います。


風街ろまん はっぴいえんど風街ろまん はっぴいえんど
よくこんなメンバーが集まったなと思えるはっぴいえんどのセカンド・アルバム。 才能が才能を呼ぶんですね。 それにしてもインパクトのあるドメスティックなジャケット。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

「明日に架ける橋」 サイモン&ガーファンクル 1970年

2008-01-02

人は誰でもしんみりしたくなる時があるもので、それが全盛期を過ぎて30年以上たつフォークソングが今でも人気のある理由じゃないかと思います。 アメリカだってボブ・ディランはいまだに人気があるし、サイモンとガーファンクルだってそうです。 僕は生まれて初めて買ったレコードがS&Gの2枚組ベストアルバムだったので、たまに彼らの曲を耳にするとジ~ンとくることがありますね。

最大のヒット曲「明日に架ける橋」は、アート・ガーファンクルの澄んだ歌声がドラマチックなメロディーに乗って世界中の人々を感動させた名曲です。 あまりにヒットしすぎるといや、俺は「4月になれば彼女は」だとかやっぱり「サウンド・オブ・サイレンス」だとか言いたくなるファンも多いと思いますが、やっぱり「明日に~」は誰でも素直に感動できる名曲だと思います。

残念なことにこの曲を収録したアルバムが彼らにとって最後のオリジナル・アルバムとなってしまいましたが解散後も人気が衰えることはなく、その後何度も再結成してはファンを喜ばせてくれています。 見た目も対照的なふたりはそれぞれに個性的だけど共通しているのはナイーブそうなところで、カラッと陽気なカントリーとは違うもうひとつのアメリカの顔を歌ったところが息の長い人気の秘密なんじゃないでしょうか。


明日に架ける橋 サイモンとガーファンクル明日に架ける橋 サイモンとガーファンクル
これぞ永遠の名曲と言うに相応しい「明日に架ける橋」。 多感な年頃にこの曲を聴いたらもう一生忘れられません。 ジャケットもいいですね。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.3

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Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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