「タッシュ」 ZZ TOP 1975年

2008-04-26

Tag : ZZ TOP

「エリミネーター」と「アフターバーナー」の2枚が続けてヒットした80年代はMTVの時代でもあったので、ZZ TOPは見た目のインパクトもあって一気にブレイクしました。 だけど彼らはもともとライブに定評のあるバンドで、70年代からのファンは何を今さらと思ってたでしょうね。 コテコテ、いやゴリゴリのブルースを下敷きにしたシンプルなハードブギーは、アメリカの広大な大地を貫くハイウェイを走りながら、またライブハウスでビール片手に聴くには最高だと思います。

彼らの代表曲のひとつ「タッシュ」は典型的なZZ TOPサウンドで、シンプル=潔さと思えるノリの良さがまあ気持ちのいいこと。 何もかも忘れて飲んだくれてしまいたくなるナンバーです。 3人という最小編成のバンドで観客を虜にするにはパワフルなボーカルやテクニックはもちろん、彼らのトレード・マークとなったヒゲとサングラスとテンガロン・ハットや、ギターのビリー・ギボンズとベースのダスティ・ヒルが時折ステージで見せるユーモラスなアクションも欠かせません。 排気量に余裕があるというか、カナダ出身のBTOもそうですが大陸系のバンドはパワーでオーディエンスを圧倒するところがありますね。

彼らの出身地テキサスはなんだか男っぽい土地柄というイメージがありますが、酔っぱらいの荒くれ男たちも黙らせる(と思う)迫力のステージはできたら死ぬまでに一度は観ておきたい。 ところで僕はテキサスというと映画「ジャイアンツ」を思い出します。 大牧場主ロック・ハドソンの所へ嫁いできた東部のお嬢様エリザベス・テーラー、そして彼女に思いを寄せる孤独な男ジェームズ・ディーン。 いやあ、面白かったなあ。 一見関係ないようだけどZZ TOPと「ジャイアンツ」、どちらもスケールの大きいアメリカに想いを馳せたくなるところが共通してます。


ファンダンゴ! ZZ TOPファンダンゴ! ZZ TOP
怒濤のハード・ブギーが炸裂するライブとスタジオ録音の二本立て。 レコードだとA面B面で分かり易かったんですけどね。 テンガロンハットと長~い髭でビジュアルも強烈なオヤジどもがカッコイイ。

「夢中さ君に」 チューリップ 1973年

2008-04-20

先月NHKで「TULIP 青春のラストラン」という番組が放送されました。 反響の大きさにすぐ再放送があったので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。 いったん解散した後に何度も再結成を繰り返したチューリップですが、今度こそ本当に最後のツアーということで各メンバーの思いも交えてコンサートの模様を追う、ファンには感慨深い好ドキュメンタリーでした。

財津和夫がリード・ボーカルをとる「夢中さ君に」は当然のように番組の中でも演奏されましたが、ライブで盛り上がるには最適のポップなナンバーです。 この曲を聴くとちょうどこの季節、少し浮かれたキャンパス・ライフ(死語か?)を思い出します。 財津さんの通った西南学院大学のある福岡市には僕も昨年まで住んでいたので、自分の学生時代も重ね合わせてついつい思い入れも深くなってしまうんですよね。

チューリップはリーダーの財津さんが最年長で、やっぱり彼のワンマン・バンドだったんだなあというのは番組からも伝わってきました。 だけどこの最後のツアーで、ベースを担当していた吉田さんを除くオリジナル・メンバーが揃っていたのが嬉しいですね。 僕にとっては70年代のチューリップこそが本当のチューリップですが、彼らにとってもチューリップは青春そのものだったんでしょう。

※NHK BS衛星ハイビジョンで4月26日(土)に『TULIP ライブ~35周年 ツアー・ファイナル~』が放送されます。 ご覧になる環境がある方はお楽しみに。


アンソロジー1~レアトラック集アンソロジー1~レアトラック集
オリジナル・アルバムに未収録のバージョンなど、盛りだくさんのアナザー・ベスト。 「心の旅」や「虹とスニーカーの頃」など誰もが知るヒット曲を収録。

「ストーン・コールド・フィーバー」 ハンブル・パイ 1971年

2008-04-15

学生の頃だったと思いますがある日ラジオから聞こえてきた「... Stone Cold Fever !」というMCがカッコ良くて、今思えばあれはハンブル・パイのライブ・アルバムだったのかもしれません。 あいにく「パフォーマンス~ロッキン・ザ・フィルモア」を聴いたことがないので何とも言えませんが、多分そうなんでしょう。

ソウルフルだとか黒いとか言われるスティーヴ・マリオットのボーカルは確かにその通りで、頬骨のガシッと張ったちょっとクセのある顔から放たれる声はこれぞブリティッシュ・ハードロックという「ストーン・コールド・フィーバー」のヘヴィーなギターと絶妙に絡んでました。 小柄な体からは想像もつかないパワフルなパフォーマンスはプロのミュージシャンにも人気だったそうですが、改めて当時の写真を見ると彼の抱えているレスポールがなんだか大きく見えてしまいます。

スティーヴ・マリオットと同じくハスキーな声の持ち主でギターの腕前も確かだったピーター・フランプトンは両雄並び立たずと言うのか、この曲を収録したアルバム「ロック・オン」を最後にハンブル・パイを脱退してしまいますが、その後「フランプトン・カムズ・アライブ!」で世界的大ヒットを飛ばして絶頂期を迎えました。 かたやマリオットはハンブル・パイ解散後残念ながら再ブレークすることなく、91年に火事で悲惨な最期を遂げてしまいます。 男盛りで本当に燃え尽きてしまうとはなんとも殺生な。


ロック・オン ハンブル・パイロック・オン ハンブル・パイ
スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトン、二枚看板のボーカルとギターをたっぷり堪能できる最後の一枚。 タイトルにも気合いが入ってます。

「スターマン」 デヴィッド・ボウイ 1972年

2008-04-10

ビートたけしが出演して彼が映画界に足を踏み入れるきっかけになった大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」は、YMOなどで一世を風靡した坂本龍一とイギリスのロックスター、デヴィッド・ボウイの共演でも話題になりました。 強固な意志を持った美しいイギリス軍の将校に扮したボウイに抱きしめられて惑乱する捕虜収容所所長の坂本龍一は、演技じゃなくて本気でクラッときてたりして。

マーク・ボランと共にグラム・ロックのスターとして人気だった70年代初めに発表したアルバム「ジギー・スターダスト」に収録された「スターマン」は、デヴィッド・ボウイのキャリア初期最大のヒット曲です。 自らバイセクシュアルであることを公言していた彼は、声質も野太い男性的な声と言うよりは真ん中あたりを漂っているような感じで、派手なビジュアルとセットで個性が際立ってました。

そんなボウイが歌う「スターマン」は、タイトルに相応しい宙を舞っているような心地よさがあって、サビの部分では静かに盛り上がって昇華するような感覚さえ覚える名曲です。 80年代に入ってミック・ジャガーとのデュオでヒットした「ダンシング・イン・ザ・ストリート」にはあれ、こんな人だったかな?と思いましたが、変化し続けることを恐れない姿勢が彼の才能のひとつでもあるんでしょう。


ジギー・スターダスト デヴィッド・ボウイジギー・スターダスト デヴィッド・ボウイ
架空のロックスター「ジギー・スターダスト」を主人公にしたコンセプト・アルバム。 自らのキャラクターを最大限に生かしてますね。

番外編その1.チャールトン・ヘストン

2008-04-07

Tag :

映画俳優のチャールトン・ヘストンが先日84才で亡くなりました。 小学生時代から日曜洋画劇場を毎週欠かさず見ていた僕は当然のように洋画ファンになり、その中でも歴史物や戦争物、SF映画の大作など幅広いジャンルで活躍していたチャールトン・ヘストンはお気に入りの俳優のひとりでした。

テレビ放映時の吹き替えは渋い声の納谷悟朗。 今では声優と言うとすぐアニメが思い浮かぶ人が多いと思うけど、当時は声優イコール外人の吹き替えをする人というイメージを持ってました。 ちなみにトニー・カーチスの吹き替えなど、軽妙なスタイルが素敵だった広川太一郎も先月亡くなってしまって寂しい。 さて、チャールトン・ヘストン始め昔のハリウッド・スター達はみな体がデカくてスクリーン映えしてましたね。 ダスティン・ホフマンやアル・パチーノあたりから小柄でも個性的な俳優が活躍するようになりましたが、映画はあくまでも映画館の大スクリーンを前提に製作されていたという事だと思います。

彼が主演した映画には「ベン・ハー」や「猿の惑星」など大ヒットしたものが多いんですが、最近ウィル・スミス主演でリメイクされた「アイ・アム・レジェンド」で思い出したSF「地球最後の男 オメガマン」がとても印象に残っています。 中学生の時に映画好きの友人とふたりで観に行ったのですが、人影が消えた都会で孤独な戦いを続けるチャールトン・ヘストンがかっこよくて、もし自分がただひとり残されたらどうなるのかと想像しましたね。 CGだけが突出したつまらん映画が多い昨今、ああいう枯れた味わいのあるちょっとチープな映画も懐かしい。

何年か前に観た「ボーリング・フォー・コロンバイン」の年老いたけれども頑固そうな姿になんだか胸が締め付けられるような思いがしましたが、若い頃からスクリーンで活躍した彼は概ね幸せな生涯を送ったと言えるんじゃないでしょうか。


地球最後の男 オメガマン地球最後の男 オメガマン
この映画もリメイクですが、意志の強い「戦う男」が似合うチャールトン・ヘストンにピッタリのテーマでした。 派手なCGは無くても楽しめるSFムービーです。

「京都慕情」 渚ゆう子 1970年

2008-04-05

Tag : 渚ゆう子

「そうだ 京都、行こう。」という名コピーがありますが、桜満開のこの季節や紅葉の秋の京都は確かに旅心を誘います。 このキャンペーンは今も続いているJR東海の名企画で、「そうだ、京都へ行こう。」かと記憶してたんですがそれじゃそのまんまだし、プロのコピーライターが生み出した言葉が多くの人の心に響いた良い例じゃないでしょうか。

ベンチャーズが書いた曲に日本語の歌詞をつけた「京都慕情」は、渚ゆう子が歌って大ヒットしました。 前作の「京都の恋」はまだベンチャーズのテイストが感じられましたが、僕の好きなこの曲は巧みなアレンジもあってより日本人の和の心に訴えかけるものがあると思います。 今でもガイジンが作曲したとは信じがたい曲だけど、ベンチャーズってなんだか日本ウケするところがありますね。

いかにも和風でほんの少しだけハスキーな声の渚ゆう子に京都シリーズの2曲を歌わせたのも企画力の勝利と言えるのかもしれません。 レコード大賞歌唱賞を受賞した実力の持ち主でもある彼女は意外なことに、デビュー当時はあのマヒナスターズをバックにハワイアン歌謡を歌っていたそうです。 それがガラリと雰囲気を変えて京都を舞台にした曲で売れた訳ですから、何事も出逢いって大事だなあ。


ゴールデン☆ベスト 渚ゆう子ゴールデン☆ベスト 渚ゆう子
ベンチャーズ歌謡の京都シリーズはじめ、場末のスナックのママが(失礼。)歌っているような雰囲気が素敵だった渚ゆう子のベスト集。 まさに昭和の世界です。

「ライズ」 ハーブ・アルパート 1979年

2008-04-01

このブログを書き始めてから忘れていた曲が突然頭にポンと浮かぶことがあって、今回の「ライズ」もそんな1曲です。 なんとも心地の良いリズムに乗って、キンキンしすぎないけどクリアなトランペットのメロディーが最高に気持ちいいハーブ・アルパートの傑作は、できたらどこか南国リゾートのプールサイドで聞きたい。

この曲は翌年マツダRX-7のCMにも使われていい雰囲気を出してました。 ちなみにこの頃の「ロータリー・ロケット」RX-7はコンパクトでガラス・ハッチがかっこよかった。 ついでにこの「ライズ」よりも有名なのがオールナイト・ニッポンのテーマ曲「ビタースウィート・サンバ」で、誰もが一度は耳にしたことがある小気味よいナンバーです。

彼は数々の名曲を生み出す音楽的センスはもちろん、A&Mレコードを起こした経営センスにも恵まれ、素晴らしい成功を収めることができました。 ところでこの回を書くにあたり長年AlpertをAlbertと思い込んでいたことが判明いたしました。 え、アルパートだったの?という訳で、ひとり静かに反省している次第です。


ライズ ハーブ・アルパートライズ ハーブ・アルパート
ムード派トランペッター?にしてA&Mレコード創始者のひとり、ハーブ・アルバートが放ったフュージョン・クロスオーバー史に残るグラミー賞も獲得した傑作。 ゆったりしたメロディーがキモチイイ。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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