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「戦争を知らない子供たち」 ジローズ 1970年

2008-11-28

どちらかというと本格的に寒くなるこれからの季節よりも春に相応しい歌かなと思ったんですが、今回は久しぶりのフォークソングです。 「ジローズ」と言うからには二人ともジローっていう名前だろうと思ってたら杉田二郎の相方森下次郎の本名は悦伸(ヨシノブ)さんで、デビューにあたり無理矢理改名させられたんだとか。 杉田は立命館大学、森下は同志社大学の出身で、ちなみに僕は両方受けて両方ともすべってます。

「戦争を知らない子供たち」はジローズ最大のヒット曲で誰もが知っているフォークの定番ソングですが、杉田二郎の声は歌を歌うために生まれてきたような素晴らしさで、何度聴いても彼の外見からは想像もつかない綺麗でイヤミのない美しい声にああ、いいなあと思います。 作曲はメイン・ボーカルの杉田、作詞は関西フォークの大物ザ・フォーク・クルセダーズで活躍した北山修で、この人は京都府立医科大を出て現在精神科医として活動しているのだそうです。

以前にも書きましたがフォークソングの良さは人の気持ちを素直にするところで、愛だの恋だの人生だの、普段は気恥ずかしくてとても口に出せないような言葉がアコースティック・ギターを抱えると気持ちよくスイスイ出てきます。 大阪で万国博が開催された年に発表されたこの曲は、反戦歌というよりも若さゆえの繊細さや反骨心のようなものが明るいメロディーに乗って心に染みこんできますね。

確かに僕らは戦争を知りませんが、ベトナム戦争が終わったのは高校の時だし今もイラクやアフガンはじめ世界中で紛争は絶えないし、武器を持って喧嘩をするのは人類の悪いクセだなと思います。 徴兵制があったとして果たして自分に拒否するような勇気があるのか。 僕の叔父は19才の時にフィリピンで戦死したのだそうで、どんな人だったのか会ってみたかったなあと今でも思います。 ホント平和な時代に生まれて良かった。


ジローズ・サヨナラ・コンサート ジローズジローズ・サヨナラ・コンサート ジローズ
72年3月、渋谷公会堂での解散コンサートの模様を収録したアルバム。 わずか足かけ3年の短い活動期間だけど、彼らの名前は永遠に僕たちの心に刻まれました。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.4
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「ファイアー・アンド・ウォーター」 フリー 1970年

2008-11-22

Tag : フリー

大学の3年か4年の冬に、バンドをやっている友人からパーティーがあるからお前も出ないか?と言われて、入学当時の下宿仲間とバンドの真似事をやっていた僕は二つ返事でOKしてしまいました。 曲目は今考えればなんでこうなるのかと思うフリーにバッド・カンパニー、チューリップに甲斐バンドというバラバラな選曲で、あちこちのレンタル・スタジオでそこそこの練習を重ねたものの、もともと小心者で人前に出るのが苦手な僕は本番で完全に舞い上がって惨憺たる結果に終わってしまいました。

フリーの曲を選んだのは僕が当時ポール・ロジャースのボーカルに参っていたからだと思うんですが、だいたい素人バンドが彼らの曲をやろうというのが今思えば無謀だったのかもしれません。 フリー結成当時はポール・ロジャースもギターのポール・コゾフもまだ10代、それがなんであんなにズッシリ重たいハートを揺さぶる音楽が出来たんでしょう。 才能と言ってしまえばそれまでなんですが、60年代の終わりから70年代の初め、ブルースとロックが混沌としていた時代が彼らの音楽性に合っていたのかもしれませんね。

最大の売り物はもちろんポール・ロジャースの強力なボーカルですが、彼は重たいブルース・ロックに飽き足らなくなったのかその後バッド・カンパニーではじけた明るいロックをやって大成功を収めます。 フリー最大の特徴は若くして亡くなったポール・コゾフのギターで、独特なタイミングの取り方と思い切りヴィブラートを効かせたシンプルなトーンはなかなか真似できるものではありません。 サイモン・カークとアンディ・フレイザーのリズム隊も同じく独特なリズムとフレーズを刻んでいて、それを僕らがステージでやろうとしていたとは。

パーティーで多分「ファイアー・アンド・ウォーター」を演奏したときの写真が1枚だけあるんですが、ボーカル担当のM君は深刻そうな顔で俯いているし、リード・ギター担当の僕とベース担当のN君は同じく下を向いて黙々と演奏しているし、まったく楽しそうな雰囲気が伝わってきません。 対する友人のバンドはサンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」がそれなりにサマになっていて、正直ま、負けた・・・!と思いました。 それでも打ち上げで行った喫茶店では皆心からニコニコしていて、あの雰囲気は今でも忘れられません。 機会があったらもう一度バンドやってみようかなあ。


ファイアー・アンド・ウォーター フリーファイアー・アンド・ウォーター フリー
メンバーの若さを感じさせないシンプルだけどヘヴィーなロックが響く名盤。 ポール・ロジャースのソウルフルなボーカルとポール・コゾフの泣きのギターが重くて心地良いです。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.4

「ワイルド・ワールド」 キャット・スティーブンス 1970年

2008-11-14

今から14~5年前にミスター・ビッグの「バンプ・アヘッド」というアルバムを買ってみたら、いきなりのユニゾンが強烈な1曲目の「コロラド・ブルドッグ」とは対照的なアコースティック・ナンバー「ワイルド・ワールド」という曲が入っていて、どこかで聞いたような気がする懐かしい曲だなあと思いました。 それからまもなくですがゴールド・コーストで外人の子供がこの曲を歌っている場面に遭遇して、え、この子も知ってるの?と不思議な感覚を覚えました。

オリジナルはイギリス出身のキャット・スティーブンスというシンガー・ソングライターが歌った曲で、あいにく僕はこの人のことをまったく知りませんでした。 懐かしい感じがしたのは彼が70年に発表した曲で、スタンダード・ナンバーとなった名曲だからでしょう。 この人のプロフィールを調べてみて意外だったのは人気絶頂の時期を経てイスラム教に改宗し、音楽業界から身を引いてしまったことです。

彼の写真を見るといかにも思慮深そうでナイーブな印象を受けますが、ステージで見せる笑顔の裏側には様々な思いがあったんでしょうね。 自分を取り巻く世界が嫌になってしまうのはよくあることですが、時に自らのアイデンティティーに悩むのは人間として正常なんだと思います。 世界を変えるか自分が変わるか、彼は後者を選んだということですが、イスラムへの改宗といえば僕たちの世代にはカシアス・クレイ、後のモハメド・アリがすぐに頭に浮かびます。

音楽とスポーツの世界という違いはありますが、共に光を浴びる時間を経験したにもかかわらずそれだけでは満たされないものがあったという点が共通していますね。 モハメド・アリは自らの拳だけではなく言葉でも過激に自己主張しましたが、キャット・スティーブンスの悩みはギターと歌だけでは解決できなかったんでしょうか。 彼の主義主張について詳しいことは知りませんが、真面目な奴ってなんとなくいいなって思いませんか?


ティー・フォー・ザ・タイラーマン キャット・スティーブンスティー・フォー・ザ・タイラーマン キャット・スティーブンス
思索する男、キャット・スティーブンスが1970年に発表した4枚目のアルバム。 名曲「ワイルド・ワールド」収録の代表作。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.4

番外編その6. マイクル・クライトン

2008-11-07

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つい先日ポール・ニューマンの追悼記事を書いたばかりなのに、今度は作家マイクル・クライトンが癌で亡くなったというニュースを読んでガックリきています。 自分の年齢を考えれば若い頃から親しんできた俳優やミュージシャン、そして作家たちが次々と亡くなってゆくのは時の流れで仕方のないことですが、それにしても66才とはあまりに早すぎました。

この人は良く知られているようにハーバードの医学部を卒業した異色の作家で、日本で言えばジャンルは違いますが阪大で医学を学んだ手塚治虫が彼にしか書けない「ブラック・ジャック」のような作品を残したように、小説「緊急の場合は」「アンドロメダ病原体」やドラマ「ER緊急救命室」など医学の知識を生かした作品を残しました。 手塚の場合は常に弱者に対する目線が優しいところが好きでしたが、マイクル・クライトンの場合はよりエンターテインメント指向といったところでしょうか。

初めて彼の小説を読んだのは高校生の頃だったと思いますが実家にあった単行本「アンドロメダ病原体」で、墜落した人工衛星が原因と思われる事件を描いてかなり興奮したような覚えがあります。 ちょっとあっけない物語の結末には賛否両論あるようですが、なんでもドラマチックに終わればいいってものでもないので今でも個人的には気に入ってますし、映画もテレビで何回か見ましたが、なかなかの出来だったと記憶しています。

医学生時代のことは「インナー・トラヴェルズ(現在はトラヴェルズと改題)」にも書かれていますがいくら秀才とはいえ楽しい経験ばかりではなかったようで、作家の道へ進んだのは結果的に大正解だった訳です。 多才な彼はその後映画の制作にも関わり、ユル・ブリンナー主演の「ウエストワールド」や前々回のキッスの記事でも触れた「未来警察」などを監督しました。 どちらも佳作といえる出来で、充分及第点をあげてもいいんじゃないでしょうか。

公開からもう15年が経過した映画「ジュラシック・パーク」の大ヒットが比較的記憶に新しいところですが、当時隣の席で映画を見ていた小学生とおぼしき女の子が、ティラノサウルスが登場するシーンで体が硬直していたのを横目でチラッと見て笑ってしまいました。 ああいう体験こそエンターテインメントなんだと思いますね。 映画にせよ小説にせよすべての作品が絶賛されているわけではありませんが、若すぎる死は本当に残念です。


アンドロメダ病原体アンドロメダ病原体
巨匠ロバート・ワイズで映画化された、マイクル・クライトンの出世作。 アリゾナの田舎町に人工衛星が墜落し、アル中の老人と赤ん坊を残し住人は死に絶えていた・・・というオープニングで謎解きが始まります。

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Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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