「色づく街」 南沙織 1973年

2009-10-25

Tag : 南沙織

若い頃は真夏の暑さに街が白っぽく見える雰囲気が好きだったりしましたが、最近は汗っかきでめっきり暑さに弱くなってしまいました。 もともと寒さには弱いので、好きな季節が春と秋に限定されてきたのは不便なんだかメリハリが効いていいんだか。 僕の住む関西地方もそろそろ紅葉の季節ですが、今回は色づく秋の街を背景に終わった恋を歌う南沙織です。

「色づく街」は別れをきっかけに、少女から大人の女性へと変わってゆく微妙な年頃を描いた曲で、筒美京平のメロディーをちょっと大人っぽく感じる南沙織が歌っています。 この曲を歌っていた頃の彼女は19才で、ちょうど歌の内容と年齢がうまくかみ合っていたいたのかもしれません。 「17才」でデビューしてから2年、いい感じで大人の雰囲気が身に付いてきてたんでしょうか。

しかしあらためて聴いてみると南沙織って歌が上手いんですね。 はずむようなヴィブラートが爽やかな彼女のイメージにピッタリで、艶やかな長い髪と大きな瞳をより引き立てているように思います。 正直言うと当時は「17才」のイメージだけで彼女を捉えていて、マイナーなメロディーの曲も歌いこなす歌手としての実力に気が付いていませんでした。

篠山紀信と結婚して子供が3人もいるというのはいまだに信じがたい思いですが、篠山さんはファインダー越しに彼女に魅せられたのか、南さんはカリスマ写真家の持つ独特の雰囲気に魅せられたのか、分野は違っても才能が才能を呼んで惹かれあうというのはなんだか分かる気がします。


南沙織The Best Cynthia-ly 南沙織
デビューから78年の引退までに発表した曲からセレクトしたベスト。 "シンシア"という愛称が本当に似合う正統派清純アイドルでした。 「早春の港」「17才」「色づく街」など歌唱力も素晴らしい。

「スティームロック・フィーバー」 スコーピオンズ 1977年

2009-10-19

「暴虐の蠍団」という過激なタイトルがついたスコーピオンズのアルバムの1曲目、「スティームロック・フィーバー」は、ルドルフ・シェンカーの刻む3連のリズム・ギターがかっこいい、まさに彼ららしいナンバーです。 ルドルフのカッティングにクラウス・マイネの硬質なボーカルが乗って、マイナーな曲調から一転してすっきりするサビのメロディーへ、これぞスコーピオンズのハードロックです。

聴きようによってはオドロオドロしいルドルフのリズム・ギターは、男らしくダウン・ピッキングでパワフルに刻んでいます。 あのスピードで延々やろうとすると、軟弱なシロウトの場合腕ごと攣ってしまいそうですがそこはプロ、バンド結成当初からのメンバーでもある彼のギターはスコーピオンズの核となっています。

"仙人"ウリ・ロートのリード・ギターも以前書いた「スピーディーズ・カミング」では強烈な個性を放っていますが、この曲ではそれほど目立ちません。 彼がエレクトリック・サン時代に発表した「ファイヤー・ウィンド」を買ってはみたもののあまりピンとこなくて、上手いのは分かりますが僕が好きなのはやっぱり分かりやすいルドルフのギターです。

美しいメロディーのバラードも人気がありますが、僕はどちらかと言うと、いやハッキリとハードなスコーピオンズのファンで、84年の「ロック・ユー・ライク・ア・ハリケーン」あたりが個人的にはピークでした。 この曲に比べると「スティームロック・フィーバー」はちょっとマニアックかもしれませんが、好き嫌いの分かれそうなスコーピオンズ、英米のロックバンドを向こうに回してびくともしないオリジナリティーを持っているなと思います。


暴虐の蠍団暴虐の蠍団
前作「ヴァージン・キラー」と同じくジャケットにクレームが付きました。 墓場で撃ち合いはマズイかも。 ルドルフ・シェンカーとウリ・ロートのツイン・ギターが楽しめる最後のスタジオ・アルバムです。

「心の旅」 チューリップ 1973年

2009-10-12

ふとした時に聴きたくなる曲というのがあって、僕にとってチューリップの「心の旅」もそんな曲のひとつです。 夏の名残もほぼ消え去って、朝晩涼しいというよりも寒く感じる時期なんかによく頭に浮かんできますね。 この曲は高校に入学した年にヒットして、今でも高校生活の何気ないひとコマと共に思い出すことがあります。

いきなり印象的なサビの部分から始まるスタイルは次のシングル「夏色のおもいで」にも受け継がれましたが、メンバー全員で歌うオープニングから甘い声の姫野さんのソロパートへ移るところも新鮮でした。 リーダーの財津さんをあえてリードボーカルに据えなかったのは正解だったんでしょうね。

切ない思いを振り切るようなサビのメロディーと、姫野さんの歌う静かなメロディー。 別れと旅立ちをテーマにした曲の内容が、福岡から上京してプロデビューした当時の彼らの思いと重なるところがあるんだと思います。 夢や希望、別れや挫折はいつもゴッチャになって青春の中にありますよね。 そんな多感な時期にあのメロディーを耳にしたら、もう忘れられません。

チューリップの名を世に広めた大ヒット曲であまりにベタな選曲かとも思えますが、やっぱり素直にいいものはいいなあと思える名曲のひとつでもあり、こういう感覚はフォークソングを久しぶりに聴く時にもよくあります。 カラオケでひとりで歌うのは気恥ずかしいけど、高校時代の同級生が集まったら確実に全員大声で歌う曲なのは間違いありません。


The Best Of TulipThe Best Of Tulip
「心の旅」はもちろん、地元福岡のファンにはうれしい「博多っ子純情」も収録のベスト。 やたらとベストアルバムが発売されているのは、それだけ名曲が多い証拠と前向きに考えたいと思います。

ブログ開設3周年。

2009-10-05

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早いもので40代最後の年にこのブログを始めて3年が経ちました。 若い頃は50代の自分なんて想像したこともありませんでしたが、それなりにあちこちガタがきたオヤジになったなと思います。 ただ頭の中は記憶力の減退や回転の遅さに愕然とすることはあるものの、基本的に若い頃と思考パターンは変わってないなというのが実感です。

CDやレコードの膨大なコレクションがあるわけでもなく、評論家のような豊富な知識があるわけでもないのにシコシコと書き続けることができたのはやはりあの頃の音楽に思い入れがあるからで、薄くて軽い内容ではありますが結構楽しんで書いてます。 中学から大学までの10年がぴったり70年代に重なっていたのはラッキーとしか言いようがありませんね。

本当は音楽的な興味から言うとあと4~5年早く生まれてたらもっとラッキーだったかもと思いますが、それは叶わぬ夢?ということにしておきます。 さて、この1年のアクセスが多かった記事ベスト3を挙げておきますと、1位がイーグルスの「デスペラード」で、カバーも多い名曲ですから納得。 2位がグランド・ファンクの「ロコ・モーション」。 これは明らかにSMAPを起用したソフトバンクのCMの影響です。 3位はビリー・ジョエルの「素顔のままで」。 これもトヨタ・エスティマのCMのおかげか?

以前書いた記事を読み返してみたら重大な誤りを発見して、ひとり赤面しつつ書き直したことも何度かあって、人生と違って簡単にやり直しがきくのがデジタルのいいところでしょうか。 これからもぼちぼち更新を続けていくつもりですが、次はどの曲について書くか。を考えるのが現在大きな楽しみのひとつにもなっているので、いやあ、ブログやってて良かった。


ザ・ビートルズ・ボックスザ・ビートルズ・ボックス
ブログを始めて、やっぱり自分の音楽的志向の基本はビートルズにあるんだなと思うようになりました。 巷の音楽ブログはボックスセットで盛り上がってますが、今のところ経済的事情で購入を保留しております。 トホホ。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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