番外編 12. 「アイルランドの子守唄」

2010-04-21

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ジョージア州オーガスタで開催されたゴルフのメジャー第1戦マスターズ・トーナメントは、最強のレフティー、フィル・ミケルソンの優勝で幕を閉じました。 全身黒ずくめのウェアにグローブだけ白のミケルソンは気合が入ってましたね。 僕の好きだったフレッド・カプルスは健闘しましたが、彼ももう50歳で髪が白くなっていたのが印象的でした。

20代の終り頃から十数年ゴルフに夢中になっていた時期がありまして、調子のいい時はあれほど楽しいものはありません。 ゴルフ場までのドライブ、緑のフェアウェイ、青空を切り裂いて飛んでいく白いボール。 もちろん、いつも調子がいい訳などなくて、コースと同じでアップダウンの繰り返しですが。

ところでゴルフというと思い出す映画があって、たぶん日曜洋画劇場かなにかで見たんだと思うビング・クロスビー主演の「我が道を往く」。 経営難の教会へやってきた新任の神父と老神父、そして彼らを取り巻く人々を描いた映画なんですが、この中でふたつ印象的なシーンがありました。

ひとつはクロスビー演じる若い神父とバリー・フィッツジェラルド演じる老神父がゴルフへ行くシーン。 もうひとつは、クロスビーがフィッツジェラルドに子守唄を歌ってあげるシーン。(大人が大人に、です。) どちらもほのぼのと心が暖かくなるようなエピソードですが、改めて映画評などを読んでみたら最後に感動的なエピソードがあって、何故だかここは覚えてないんです。

白黒の画面、善良な人々、記憶に残るメロディー。 もうこういう作品が出てくる事はないんだろうなと思いますが、この映画の前年のアカデミー作品賞は「カサブランカ」、3年前の作品賞は「わが谷は緑なりき」でした。 この時代の映画の持つ雰囲気って、当たり前ですが二度と帰ってこないものがありますね。 現代の映画作家達には、後世に語り継がれる名作を生み出してくれるよう期待してます。


我が道を往く我が道を往く
1944年のアカデミー賞作品賞など7部門を受賞した名作。 ビング・クロスビーの優しい歌声が画面に彩りを添えて素敵です。 しかし戦時中にこんな映画を撮る余裕があったとは、これもアメリカですね。

「永遠の詩」 レッド・ツェッペリン 1973年

2010-04-14

自分の知らない所でロックの世界が輝いていたのは仕方のない事とはいえ今でもクヤシイんですが、69年にファースト・アルバムを発表して以来ロック界の伝説となったツェッペリンを聴き続けてきた先輩たちの心情を想像するのは、羨ましくも興味深いものがあります。 アルバムの内容がファンを翻弄するかのように多彩な変化を見せましたから。

I・IIで完全に虜になってIIIで1曲目はともかくその後の展開に戸惑い、IVで「俺たちのツェッペリンが帰ってきた!」と狂喜乱舞し、「聖なる館」に至っては、あきらめにも似た境地で「もう、好きにして!」という感じじゃなかったんでしょうか。 なんだかすこぶる魅力的な悪女に振り回されてるような。 でもやっぱり好きだから別れられないって、例えが不適切でしょうか?

僕は今でも一番好きなのはセカンド・アルバムですが、サードと並んで好き嫌いが分かれそうな5枚目のアルバムのトップを飾るのが「永遠の詩(The Song Remains the Same)」で、この曲はカッコいいですね。 ジミー・ペイジがイントロでギブソンSGのダブル・ネックを ♪ ジャカラ~ンとかき鳴らせば、このシーンはDVDでも見ることができますがライブで盛り上がっただろうなと思います。

動から静へ、そしてまた動へと流れる構成や、2曲目の美しい「レイン・ソング」へ続くところも気持ちよくて、このあたりには従来のゼップ・ファンも安心したでしょうが、その後の展開は彼らの音楽性の幅の広さを見せつけて「やっぱりこう来たか」と思わせたかもしれません。 ファンとしては次のアルバムはいったいどうなるのかと、ハラハラドキドキしながら見守るしかなかったんじゃないでしょうか。

A面1曲目がロック好きを納得させる強力なナンバーなのはIII・Vに共通していてさすがはツェッペリンですが、この2枚を好きと言えるかどうかはコアなファンかどうかを区別する踏み絵みたいなところもあるんじゃないかと思ってます。


聖なる館聖なる館
ヒプノシスが手掛けた強烈な印象のジャケット。 色使いも鮮烈です。 前作IVに続いて何の表記もないところがアートの域に達していてカッコいいですね。 ロックというジャンルに縛られない多彩な内容です。

「モーニング・ダンス」 スパイロ・ジャイラ 1979年

2010-04-07

スパイロ・ジャイラの「モーニング・ダンス」は多分ジャケ買いだったと思います。 もうかなり記憶も薄れてしまいましたが、このアルバムを購入した当時はフュージョンが好きだった事と、就職して東京に住むようになって感性のアンテナがビンビンになっていた時期で、デヴィッド・サンボーンの「夢魔」もジャケ買いで成功した1枚でした。

自分の知らないミュージシャンのアルバムを、レコード店でカンを頼りに手に入れて当たった時はそれは気分のいいもので、「元々いいアルバムなのをお前が知らなかっただけだ」と言われたらそれまでですが、レコードを両手の人差し指と中指でタカタカとめくりながら今度はどんなアルバムにめぐり逢うのかと探しまわるのは楽しかったです。

"スパイロ・ジャイラ"という聞き慣れないバンド名と、リーダーでサックス担当の"ジェイ・ベッケンスタイン"という名前が発する言葉の響きも多分気に入ったんだと思います。 肝心の中身の方はというと、当然のことながら1曲目の「モーニング・ダンス」だけでも大満足で、コンガやマリンバ、スティール・ドラムがトロピカルな雰囲気を盛り上げる中を流れるジェイ・ベッケンスタインのアルト・サックスのなんという気持ち良さ。

彼はアルバムの中でアルトだけではなくソプラノやテナーも吹いているんですが、個人的に一番好きなのがアルト・サックスの音で、サンボーンの「夢魔」が先だったのかこちらが先だったのかもう忘れてしまいましたが、重すぎず軽すぎず、エモーショナルで流れるようなあの感じがいいですね。 フュージョンと呼ばれるジャンルにも一番フィットしていたように思います。

彼らのアルバムはその後「遥かなるサンファン」を購入してそれきりでしたが、現在も活動を続けているそうで、長い間忘れていたくせになんだかホッとします。 フュージョンを聴き漁っていた頃は今思えば都会かぶれで、より洗練されたお洒落な物や事へと関心が向かっていた時期でした。 だけどやっぱりあの頃フュージョンは気持ち良くてカッコ良かったと思います。


モーニング・ダンスモーニング・ダンス
濃密すぎるくらいトロピカルなジャケット。 「スパイロ・ジャイラ」という変わった名前のグループは、ここから一気にブレイクしました。 大ヒットしたタイトル曲は、何度聴いてもこの上ない気持ち良さです。

「やさしい悪魔」 キャンディーズ 1977年

2010-04-01

Tag : キャンディーズ

先日話題のradiko(※今のところ関東と関西、一部の地域限定のサービスです。)で坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポン・ゴールドという番組を聴いてたら、「ケーホー」の話題で下品に盛り上がっていて、ひと安心しました。 拓郎も元気そうだなと。 今回はその吉田拓郎と喜多条忠のコンビの作品をキャンディーズが歌った「やさしい悪魔」です。

最近の女性3人組といえばパフュームだけど、なかなかいいなと思いますがあれはプロデュースの勝利でしょうね。 もちろん3人ともそれなりに可愛いんですが、すでに過去の遺産となった感のあるテクノ・ポップをもう一回引っ張り出してうまく味付けしたところがいいですね。 あのコキコキした振付も最初に見たときは、おっ、斬新!と思いました。 冷静に考えれば昔見たことありそうなんですが。

さて、対するキャンディーズはそれぞれの個性がよりはっきりしていて、作家にも恵まれていたし何よりも親しみやすく愛される存在でした。 拓郎もキャンディーズのファンだったそうで、たぶん大喜びで「やさしい悪魔」を書いたんでしょう。 彼は作詞の喜多条忠とのコンビで「アン・ドゥ・トロワ」も手掛けていますが、可愛いだけではないちょっと大人のキャンディーズを見せたかったんだと思います。

「やさしい悪魔」は小悪魔的なこれまでに見たことのない彼女たちを、同じ年にリリースされた「アン・ドゥ・トロワ」は美しいハーモニーでより大人の彼女たちを見せてくれて、「年下の男の子」の頃に比べるとかなりイメージが変わりました。 これもいわゆるプロデュースの力によるものなのか彼女たちが成長していったのか、はたまた元々スターになるべくしてなったのか、どうなんでしょう。

ところでランちゃんのご主人の水谷豊によれば、年に2回ほど水谷さん宅にミキちゃんとスーちゃんが遊びに来て夜遅くまで同窓会で盛り上がっているそうで、なんと羨ましい。 その様子をYouTubeにアップしたら記録的な再生回数を達成するだろうけど、まあそれは無理でしょうね。


キャンディーズ GOLDEN J-POP/THE BESTキャンディーズ GOLDEN J-POP/THE BEST
どうですか、この可愛らしさ! ひとりひとりは飛び抜けていなくても、3人揃うと相乗効果がありますね。 いまだに3人組で彼女たちを超えるグループは現れていません。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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