「チャイナ・グローブ」 1973年 ザ・ドゥービー・ブラザーズ

2010-05-30

いつどこであってもこの曲が流れてくればご機嫌、という曲のひとつが、ドゥービー・ブラザーズの「チャイナ・グローブ」です。 イントロのこれで決まり!と言いたくなるリズム・ギターに続いてトム・ジョンストンの気持ちのいいボーカルが始まると、多少天気が悪かろうが嫌なことがあろうが、まあいいかとなるまさにアメリカン・ロックの名曲です。

彼らの3枚目のアルバム「キャプテン・アンド・ミー」の2曲目が「ロング・トレイン・ランニン」、続く3曲目が「チャイナ・グローブ」ですから野球でいえば強力クリーン・アップ、サッカーならば強力ツー・トップ、相撲なら東西横綱揃い踏み、なんだか例えが幼稚で恐縮ですが発表当時さぞウェストコースト・ロックシーンは盛り上がっただろうなと思います。

後にボーカルがマイケル・マクドナルドに代わってバンドの雰囲気がガラリと変わり、それでも大ヒットを飛ばしたのは喜ばしい事だと思いますが、サード・アルバムの頃にはジェフ・バクスターもまだ正式なメンバーではなく、彼らの周りに豊富な人材がいたのがバンドにとってラッキーだったのかもしれません。

だけど「ドゥービー・ストリート」と「運命の掟」ではまだ共存していたマイクとトムの関係が(こうして並べてみるとよくある名前ですね。)どうだったのかはよく知りませんが、あれだけボーカルや曲のスタイルが違えばまあ性格も違うんだろうなと想像がつきますね。 もしや二人の間には微妙な空気が流れていたのかも。

このあたりの事情には詳しい方もいらっしゃるかと思いますが、どちらか選べと言われたら僕は間違いなくトム・ジョンストンのドゥービー・ブラザーズに手を挙げます。 マイケルのファンの皆さんには申し訳ないけど、ここは生まれたての鳥の雛が初めて見た相手を親だと思う「刷り込み現象」のようなものだと理解していただければと思います。


ドゥービー・ブラザーズThe Captain and Me
心地よいオープニングからヒットナンバー「ロング・トレイン・ランニン」「チャイナ・グローブ」と続いた時点で売れない方がおかしいと思います。 他にもヘヴィーな「ウィズアウト・ユー」など名曲・佳曲ぞろいの名盤。

「キャント・ゲット・イナフ」 バッド・カンパニー 1974年

2010-05-23

流れ星のようにブリティッシュ・ロック界を駆け抜けて消えていったポール・コゾフの死と前後して、フリーを解散したポール・ロジャースらが結成したバッド・カンパニーは大成功を収めました。 最初に聴いたアルバムが2枚目の「ストレート・シューター」だったこともあって、彼らの記念すべきファースト・アルバムは僕の中では2番目の評価だったんですが、ヒットした「キャント・ゲット・イナフ」はやっぱりいいですね。

突き抜けていると言うか吹っ切れていると言うか、フリーの頃とは違った爽快な心地良さがこの曲の持ち味ですね。 ミディアム・テンポのナンバーでこそ天性のボーカリスト、ポール・ロジャースの声はもっとも輝きを放つと思うんですが、どんなスタイルであれ彼が歌えばどんな曲でも気持ちいいというのが本音です。

バッド・カンパニーのメンバーは4人、基本的にギター2本にベース・ドラムスというシンプルな構成です。 ツェッペリンもシンプルな構成でしたがBad Coは言ってみればZepのレーベル、スワン・ソングの中で弟分のような存在でしょうか。 この頃はまだアメリカよりもイギリスのロック界が勢いのあった時代ですが、マーケットとしては広大なアメリカは魅力的だったんでしょうね。

彼らがアメリカで売れる事を願っていたのかそうでないのかは分かりませんが、事実アメリカでも人気を獲得したし単純な、いやシンプルなロックンロールが受けるアメリカでバッド・カンパニーが売れたのは必然だったのかもしれません。 しかもしつこいようですがポール・ロジャースのボーカルが強力ですから。

再結成したバッド・カンパニーのステージを見ると、彼のボーカルはいささかも衰えることなく、まさに歌うために生まれてきたような男なんだろうなと思います。 ただ、ここまでさんざんポール・ロジャースの事を褒めてきましたが、「キャント・ゲット・イナフ」で一番気持ちいいのはサビに入る前の「ダン!ダン!」というところだったりします。


バッド・カンパニーバッド・カンパニー
シンプルだけどインパクト満点のかっこいいジャケット。 若いのにベテランみたいな音を聴かせたヘヴィーなフリーから、吹っ切れたようなキレの良い明るい?ロック・バンドに変身して大ヒットを記録しました。

「ウォーク・アウェイ」 ジョー・ウォルシュ 1971年

2010-05-15

イーグルスに参加する前のジョー・ウォルシュの事はよく知らなかったんですが、彼のソロ・アルバム「You Can't Argue with a Sick Mind」と「But Seriously, Folks...」の2枚を聴いた僕はどちらも気に入ってしまいました。 今回は燦然と輝くミラー・ボールが印象的な75年のアルバム、「You Can't Argue ~」の1曲目、アメリカン・ロックらしく荒削りで豪快な「ウォーク・アウェイ」です。

この曲が彼が在籍していたジェイムズ・ギャングのサード・アルバムとライブに収められていた曲だということも知らなくて、初めて聴いたのが個人的に「ミラー・ボール」と覚えているこのライブ・アルバムだったんですね。 上手いとは言えないけど味のあるボーカルと、イントロのかっこいいカッティングが気持ち良くて、思わず全身でリズムを取りたくなってしまいます。

イーグルスでこの曲をやっているのはYouTubeで見てやっぱりいいなと思いましたが、本当はジェイムズ・ギャングみたいにスリーピースのバンドでやるほうが合うような気がします。 隙間なく音で埋めるよりは、力いっぱいドラムを叩きまくってベースが唸って、ジョーのレスポールが野太い音を出して、マイクにほとんど口をくっつけて渋い声を張り上げて。

できればオーディオのボリュームを目一杯上げて聴きたいところなんですが、今日びそんな事をしようものなら事件にでもなりかねません。 ロックってスピーカーのコーンが振動するのが目に見えるくらい音を大きくして聴かなきゃその醍醐味は味わえないものだと思いますが、それができる恵まれた環境にいる人は少ないでしょうし、そもそも大人になるとだんだんそういう事はしなくなってきます。

それじゃあコンサートやライブハウスに行けばいいんでしょうが、最近はまったくご無沙汰です。 だけどレスポールだハムバッキングだジョーだウォーク・アウェイだ!っていう若い人達に言ってもわからんロック魂は小さくとも忘れたくないと思ってます。


ジョー・ウォルシュYou Can't Argue with a Sick Mind
ギンギラギンのミラー・ボールが強烈なライブ盤。(本物のライブではないそうです。) トップを飾るのはジェイムズ・ギャング時代のゴキゲンなナンバー「ウォーク・アウェイ」。

「時の過ぎゆくままに」 沢田研二 1975年

2010-05-02

Tag : 沢田研二

新潮文庫から出ている阿久悠の「歌謡曲の時代~歌もよう人もよう」という本を読んでみました。 彼が長年作詞活動をする中でインタビューも数多く受けたが大体決まったことを聞かれるのだそうで、そのひとつが「自分の作品で好きなものは?」。 まあ、そうでしょうね。

答えはいつどんな時でも、沢田研二の「時の過ぎゆくままに」。 見たことはないけどもともとテレビドラマの主題歌として作られた曲で、「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」などの演出を手掛けた久世光彦からの依頼を受けての仕事だったそうです。 沢田に書いた最初の曲が大ヒット、やっぱり才能のある人たちが組むとこうなるという見本でしょうか。

作曲は6人の作家に依頼して、その中から元ザ・スパイダースの大野克夫の作品に決まったのだそうで、なんとも贅沢ですね。 ちょっと首を傾げて手を伸ばし、泣きそうな表情で歌うジュリーが好きだと言う女性ファンもきっと多いでしょうが、この曲ではやや抑え気味に歌うところがいいなと思いますね。

「危険なふたり」のはじけるようなジュリーもいいし、悲しそうな顔で歌う姿もまた決まっているし、スターというのはこうでなきゃいけません。 SONGSでザ・ワイルドワンズと共演していたジュリーは、彼を知らない若い人が見たら小柄で太って変な色に髪を染めたオッサンかもしれませんが、あらためて昔のジュリーはかっこよかったと思います。

もちろん今の沢田研二だって別に悪くはないと思いますが、スターの素質を持った者の周りには自然と才能のある人たちが集まり、より良いものが出来上がっていくということなんでしょうね。 ところで「歌謡曲の時代」を読むと、常に時代や季節を見つめ続け、プロの自覚を持って膨大な作品群を生み出し続けた阿久悠は、これもまたカッコいいなと思います。


いくつかの場面いくつかの場面
その後のジュリーを思うと、シンプルなモノクロのジャケットが印象的。 最初の曲は沢田研二の代表作となりました。 アルバムのタイトルにもなった最後の曲は、故・河島英五の作詞作曲です。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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