「ア・マン・アイル・ネヴァー・ビー」 ボストン 1978年

2010-07-24

Tag : ボストン

今年の春はいつまでも寒くて、梅雨は梅雨らしくしっかり雨が降り、梅雨が明けたと思ったら猛暑でちょっとグッタリしてます。 こんな時に元気の出る音は何かと考えて、ひさびさのボストンです。 彼らはロックバンドの華、ギターの音が何と言っても素晴らしいのと、ボーカルがまた強力でした。

ブラッド・デルプはどこまでも伸びる張りのある声が緻密に造り上げられたバックの音に見事に馴染んでいて、トム・ショルツから見てもボストンの音世界に欠かせないボーカルだったろうと思います。 あの心地良い練り上げられたサウンドに嗄れたハスキーな声はどう考えても合わないだろうし、美声と言っていい彼の声はボストンになくてはならない音の一部でした。

そんな彼が歌うバラード「ア・マン・アイル・ネヴァー・ビー」は、オープニングのピアノの音を久しぶりに聴いただけでああ、やっぱりいいなあと思ってしまいました。 YouTubeで見ましたが、ライブではピアノを弾きながら歌ってたんですね。 長髪とヒゲに覆われた彼の顔はよく見ると優しそうで、アクの強いキャラクターが多いロック・ボーカリストの中では今思えば少数派だったのかもしれません。

この曲はバラードの王道を往くようにボーカルからギターの間奏へと盛り上がっていくんですが、ブラッド・デルプのボーカルはどちらかと言えば抑え気味で、これがボストン最大の特徴であるギターサウンドを引き立てているように思います。 曲のつくりはシンプルで同じメロディーの繰り返しが続くものの、全体的な音が気持ちよくてそこは許せてしまいます。

セカンド・アルバムのリリースでほぼ完成の域に達してしまったボストンは、トム・ショルツの言わばワンマン・プロダクトだったのがストーンズやエアロ・スミスのような時にメンバー同士がぶつかり合いながらも長続きするバンドとは決定的に違うところで、完全復活を待ち続けているうちにブラッド・デルプは亡くなってしまいました。

ボストンの成功がトム・ショルツの才能によるところが大きいのはもちろんですが、歌うために生まれてきたようなボーカリストとトムの出逢いがなければどうなっていたのかとも思います。


ドント・ルック・バック ドント・ルック・バック
このジャケットがボストンを見事に象徴してますね。 忘れた頃に聴くと、またギターサウンドの素晴らしさに感動します。 残念なのは最初の2枚を超えるアルバムがその後出てこなかったことです。

番外編13. 「アウトレイジ」

2010-07-17

Tag :

観てきました、「アウトレイジ」。 北野武の映画を映画館で観るのはよくよく考えてみれば2001年の「BROTHER」以来ですから、なんと9年ぶりです。 う~ん、そんなに前の事だったか。 まあ結論から言いますと、面白かったです。

何しろふた言めには「バカ野郎!」「この野郎!」ですから気持ちいいくらいの下品さで、この映画に孤独や寂寞感、人生の無常や非条理といった芸術性を求めるのがそもそも間違っていて、監督本人も映画祭で受賞しようなんてハナから考えてなかったんじゃないでしょうか。

予告編にもあるように登場人物はすべて悪人ばかりで、これまでの北野映画の常連からガラリと役者を入れ替えたのが功を奏しているように思います。 中でも気に入ったのは北野武演じる組長の腹心椎名桔平と、ヤクザ映画に見事に溶け込んでいる三浦友和です。

歯医者で治療中の石橋蓮司が襲われるシーンはダスティン・ホフマンの「マラソン・マン」を思い出しましたが、ローレンス・オリビエみたいな知性や冷徹さは微塵も感じさせず、もっと単純で乱暴です。 そう言えばチャールズ・ブロンソンの「バラキ」も思い出しました。

北野武は既に監督としての地位を確立し、ある程度今度はこんな映画を撮りたいという希望が通る立場になっていると思うんですが、今回は監督としても役者としても原点に帰って思いっきりスッキリしたんじゃないかと思いますね。


アウトレイジアウトレイジ
北野武ひさびさの暴力映画。 この人は本当にこういう役が似合います。 個性溢れる共演陣もいいですね。 悪や暴力って賛否はともかく人間の本能に訴えるようなところがあるんじゃないかと思います。

「シルヴァー・ムーン」 マイク・ネスミス 1970年

2010-07-11

小学生の時にテレビで観た「ザ・モンキーズ・ショー」から流れてくるポップなナンバーが、ひょっとしたら洋楽との出会いだったのかもしれません。 年の近いビートルズ世代の叔父とよく一緒に見て楽しかったのを思い出しますが、番組の初めに流れるテーマ曲やスタンダード・ナンバーになった「デイドリーム・ビリーヴァー」など、本当にいい曲がたくさんありました。

当時のテレビは小学生にとってまさに魔法の箱と言っても差し支えないくらい魅力的な番組がいっぱいで、まず日本が世界に誇る円谷プロのウルトラシリーズに代表される特撮ものとアニメ、もうひとつは海外からの輸入ドラマと「サンダーバード」などのこれも特撮もので、その中にあって小学校の高学年に観たモンキーズはコメディーと音楽で楽しませてくれるスタイルが新鮮だったのだと思います。

ビートルズと同じく個性的な4人の中で、一番ミュージシャン風に思えたマイクがヒットさせた「シルヴァー・ムーン」がラジオから流れてくるのをを耳にしたのは中学生になってからですが、ああ、これはあのモンキーズのメンバーの曲なんだなと多分DJの紹介を聞いて思ったんだろうけど、初めてこの曲を聴いた時のことはもう覚えていません。

モンキーズの曲に比べるとちょっと大人な雰囲気だなと思いましたが、テレビでおちゃらけていた?彼らの印象が強かったものですからなんだか真面目な曲をやっているような気がして意外だったのかもしれません。 サビの部分のメロディーが耳に残るこの曲は、テレビからラジオへと関心が移っていった思春期に出会ったたくさんの洋楽ポップスの中の1曲です。

難しいことは抜きでほんのワンフレーズだけでも耳に残るメロディーがあればそれでオッケー、テレビからラジオから、色々な音楽が流れてきて様々なシーンと共に心に刻まれていったあの頃は、やっぱりちょっと懐かしいです。


マイク・ネスミスSilver Moon マイク・ネスミス
ニット・キャップがトレードマークだったマイク。 4人の中ではちょっと落ち着いた大人に見えましたが、何と言ってもギターを持っているだけでカッコ良かった。 その後はいい雰囲気で年を重ねているようです。

「サマー・クリエイション」 ジョーン・シェパード 1971年

2010-07-04

今年はほんとに梅雨らしい天気が続いてますが、今日はひさしぶりに晴れ間が見えました。 蒸し暑いのはあいかわらずですが、人間にはやっぱり日光が必要だなと思った次第です。 そこでふと思い出したのが、シングル盤の綺麗な海の写真が印象的だった「サマー・クリエイション」です。

歌ったのは千昌夫の前妻だったジョーン・シェパードで、当時中学生だった僕の目から見ると綺麗だけど典型的な外人に思えました。 芸能界どこでどういう出会いがあるか分かりませんから、海を越えた恋が芽生えてもおかしくはないんでしょう。 だけど布施明とオリビア・ハッセーの結婚にもびっくりしましたが、やっぱりと言うかどちらもダメになってしまいました。

下世話な話はともかく確か買ったはずのEPがまだ実家に残っているのかどうか、今度帰ったら探してみようかと思いますが、中学生の頃に聴いた洋楽ポップスは心に残っているものが多くて、トム・ジョーンズやエンゲルベルト・フンパーディンク、ルー・クリスティやミッシェル・ポルナレフなど次々と頭に浮かんできます。

「サマー・クリエイション」はアマゾンでもジャケット写真が見当たらなかったので、今回はYou Tubeの画像を貼らせていただきます。 当時化粧品のCMに使われたのも納得がいく爽やかな曲ですね。 タイトルとジャケット、メロディーとボーカルがぴったりマッチした名作です。



Google Ad.




プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

シンプルアーカイブ

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

ミュージック・スタイル

音楽関連サイトリンク集
音楽関連サイトリンク集 MUSIC-STYLE

J-Total Music

無料歌詞検索エンジン

QRコード

QR

RSSリンクの表示

ご訪問ありがとうございます。

My name is Nipper.

♪ Life is very short and ...