「国旗はためく下に」 泉谷しげる 1972年

2010-11-29

Tag : 泉谷しげる

前回の「ロック誕生」に登場したイエローの「国旗はためく下に」が耳について離れないので、今回は本家泉谷しげるのオリジナルです。 イエローが泉谷のバックバンドを務めていたことからこの曲をカバーしたようですが、元々インパクトのある曲を実力のあるバンドが演奏したから印象に残ったんでしょうね。

泉谷しげるは昔から好きでしたが中学・高校の頃は「春夏秋冬」や「黒いカバン」を歌うフォーク歌手、という認識でした。 だけどなんせあの性格ですからロックとは相性がいいんでしょうね。 斜に構えつつ皮肉を飛ばしたり文句を言うのがこの男には似合ってます。

「国旗はためく下に」はもちろんナショナリズム賛歌などではなく、泉谷らしい痛烈な批判精神や反骨心を感じさせる曲です。 アルバム・バージョンはフォーク・ロックといった趣ですが、これがライブになるともろにロックとなって観衆の心を揺さぶります。 この曲をそもそも知らなかったものですから、そのインパクトたるやなかなかのものでした。

その激しい泉谷も皆に愛されるのはただの文句たれではなくて、すぐにそれとわかるシャイで繊細なところが伝わってくるからだと思います。 根がそういう人だと分かるからこそいいぞ、もっとやれ、もっと叫べ、もっと暴れろ!と応援したくなるようなところがこの人にはありますね。 だから彼が好きなんです。


光と影 泉谷しげる光と影 泉谷しげる
よくこういう写真を本人が了承しましたね。 それだけとんがっていたという事なんでしょうか。 「春のからっ風」だけは知ってましたが、当時このアルバムの事を知ってたら、もっと彼のファンになっていたかもしれません。

「ロック誕生」 ~ニッポンROCK40年~

2010-11-21

Tag :

NHKBS2で6話に分けて放送された「ロック誕生」~ニッポンROCK40年~は、70年代に大きく開花した日本のロックの貴重な映像が楽しめて面白かったです。 YouTubeで見たことのある映像もありましたが、2008年に公開された映画のDVDディレクターズ・カット版発売に合わせての放送だったようです。

70年生まれの監督が一番苦労したのは探しだした映像の権利関係だったそうで、なるほどあちこちの承諾を得て一本の映画にするのは大変だったでしょうね。 僕達よりも下の世代がこういう仕事をやってくれるのは喜ばしい限りです。 さて、70年代のロックに関わった人たちのインタビューとライブ映像からなる番組は1回30分×6回ですから、結構なボリュームです。

登場するミュージシャン達の中には名前だけは知っているけどあまり聴いたことのない人たちもいて、泉谷しげるのカバー「国旗はためく下に」を演奏したイエロー(ドラムスはジョニー吉長だったんですね。)はなんだか心に響くものがあったし、沖縄で米兵相手に鍛えたコンディション・グリーンの「TRICK」は最高でした。

不覚だったのは郡山市で74年に開催された日本初の大規模野外ロック・コンサート「ワンステップフェスティバル」をまったく知らなかったことで、当時こんなのあったんですね。 「日本のウッドストック」を目指した地元の洋品店の若い店主の熱意で実現した企画だそうで、出演したミュージシャン達の豪華ラインナップにはびっくりします。

最後に、大手レコード会社のダンディな会長がインタビューの中で「ロックは生き方だ。ポップに生き方なんてない。」と断言したのはカッコよかった。 こういう大人っていいですね。


ロック誕生ロック誕生
どうですか、この刺激的なパッケージ。 フラワー・トラヴェリン・バンドのアルバムのジャケット写真を左右反転したものだそうですが、PTAが眉をひそめそうな感じがいいですね。

「黒く塗りつぶせ」 矢沢永吉 1977年

2010-11-10

Tag : 矢沢永吉

ロック=反体制・反社会的というのはもう古いのか、最近のロッカーにはあまり激しい人が見当たりません。 野外コンサートに大勢の人が集まることはあっても、ウッドストックのようにあとから「愛と平和」という肩書きが付くこともありません。 若者たちが大人しくなったのか、でも世の中を見回すと彼らが満足しているようにも思えません。

今でこそテレビでよく見かけるようになった矢沢永吉ですが、昔は彼がCMに出演するなど想像もつきませんでした。 思いっきり突っ張って格好をつけた外見と言動、ライブでは血気盛んなファンによる乱闘騒ぎも起こるくらいでしたから。 ヤザワは鬱憤の溜まった若者たちのヒーローでもあったんですね。 ロックコンサートの会場は最高の憂さ晴らしの空間です。

だけど単なるツッパリ兄ちゃんではなくて強烈な個性と音楽的才能両方を持っていたのがこの男の凄いところで、やっぱり出るべくして世の中に出てきたんだろうと思います。 キャロル時代の「ファンキー・モンキー・ベイビー」や「ルイジアンナ」のような曲に始まって以前取り上げた「チャイナ・タウン」や「時間よ止まれ」のような曲も書けるし、とにかくまず曲を書く能力に恵まれてます。

その矢沢永吉が本領を発揮するのがやっぱりシンプルなロックンロールで、「黒く塗りつぶせ」は今聴いてもかっこいい。 あのドスの効いたヤザワ独特のボーカルが単純なメロディを味付けして、前に出るリズムと共に絶妙にロック好きのハートを煽ってくれます。 また歌詞の内容が若い頃の彼のイメージにぴったりなんですが、「まるで犬ころみたいさ Night and Day ~」というあの歌詞がいいですね。

「俺はまるで犬ころみたいだ」と思いながら鬱屈した日々を過ごしている孤独な若者が聴いたら、少しは元気が出るかもしれません。


矢沢永吉ドアを開けろ 矢沢永吉
静かに気合の入った永ちゃん。 ソフトの被り方は本人の希望かスタイリストのセンスか。 バラエティー豊かな楽曲群に、やっぱりソング・ライティングの能力に秀でているのがよく分かります。

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プロフィール

Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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