番外編15.  「青春の門 第七部 挑戦篇」 五木寛之

2011-04-16

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近頃の流行作家と言えば伊坂幸太郎や東野圭吾あたりでしょうか。 僕はどちらも1冊しか読んだことがありませんが、書けばベストセラー、ドラマ化や映画化も多数、小説を愛する多くの人達に親しまれているのは確かだろうと思います。

「流行作家」という呼び方がそもそも古いのかもしれませんが、僕が中学高校の頃に人気があったのは狐狸庵先生遠藤周作、どくとるマンボウ北杜夫、ショート・ショートの星新一、SFの巨人小松左京、オーパ!開高健、焼跡闇市派野坂昭如、そしてデラシネ五木寛之です。 僕の好みもあるでしょうが、彼らの本はあれこれよく読みました。

なかでも五木寛之は傑作「青春の門」が映画もヒットして、ダンディな容姿とも相まって当時から大変人気がありました。 初めて読んだ彼の本は「風に吹かれて」でしたが、これが多感な中学生の心にも沁みる素晴らしいエッセイでした...。 と言っても内容を詳しく憶えている訳ではありませんが、大変面白かったのは記憶に残っています。

それに彼が自分と同じ福岡県出身で、父の田舎がシリーズ中最も有名な「青春の門 筑豊篇」の舞台となった筑豊地方という事もあって、親しみを感じていたんだと思います。 その「青春の門」の最新作が文庫本となって発売されたので迷わず買ってみました。 もっとも、最新作といっても刊行されたのが18年も前の事ですが。

ひとつ前の「再起篇」までは全巻読んではいたものの、肝心の中身がもはやうろ覚えなのは読書に限ったことではありませんが、この挑戦編の中で信介の回想として過去の出来事や登場人物が度々出てくるのでなんとなくああ、そうだったなあと思い出せる親切な?物語の進め方をしてくれてます。

筑豊篇から変わらぬ荒っぽい世界は登場するし、迷い戸惑いながらも自分に正直に行動する信介も相変わらずですが、面白かったけれども年を取ったせいか若い頃ほど貪るように読み進むという事はありませんでした。 自分は年齢を重ねてきましたが伊吹信介はいまだ青春の門をくぐり抜ける旅の途中で、未完の長編小説はどういう結末を迎えるんでしょうか?


青春の門 第七部 挑戦篇青春の門 第七部 挑戦篇
20代半ばの伊吹信介は織江とも別れ北の大地へ。 ここでも様々な人達との出会いを重ね、娼婦カオルとの再会を経て大陸へと渡る。 これぞ青春大河ロマン! 近頃こういう小説を書く作家がいなくなりましたね。

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Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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