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「セプテンバー」 竹内まりや 1979年

2008-10-18

9月になったら竹内まりやの「セプテンバー」を書こうと思ってたのにあっという間に10月も半ばになってしまいましたが、今月発売のベストアルバム「Expressions」が予想通り売れているので、ちょっと遅くなったけどやっぱり「セプテンバー」です(正しくは英語表記で"September"ですね)。 確かデビュー当時は慶応出のお嬢様歌手というような売り方をしてたと思います。 学年で言うと僕より三つ上なんですが、お目々パッチリでちょっと大きめの前歯が可愛い女の子だとないう印象でした。

この曲はそんな彼女の外見や上品な雰囲気にぴったり合ってましたが、林哲司のポップなメロディが爽やかな印象を与えるものの、松本隆の詩をよく読んでみると9月と共に訪れる別れを歌った曲なんだなということに気が付きます。(普通は一回聴いたらすぐわかるでしょうね。) 歌詞の中に「借りていたDictionary 明日返すわ」というところがあって、これは想像するに大学生活の後半、ちょっと大人っぽくなった3回生か4回生くらいの恋なのかなと。 「一番淋しい月」と歌うくらいだからよっぽどつらい恋ですね、これは。

夏の終わりはいつも寂しいものですが、爽やかなはずの9月が心変わりした彼との恋が終わる季節になってしまったという曲を、竹内まりやがあの声でポップに歌うものだから最初は別れの歌だとは感じ難いんだと思います。 だけど彼女の声には爽やかだけどどこか切ない響きがあって、そこが微妙な季節の9月に絶妙に馴染んでるんじゃないでしょうか。 続く「不思議なピーチパイ」でこのまま上品なアイドル路線を歩むのかと思ってたら、そんなところに収まりきれない才能を持っていた彼女はその後数々の名曲を生み出します。 やっぱり竹内まりやはいいなあ。


Expressions 竹内まりやExpressions 竹内まりや
デビューからもう30年も経つけど、全体に漂う育ちの良さや品の良さは変わりようもありません。 爽やかだけどちょっと切ない歌声で名曲の数々を歌い上げます。 達郎はじめスタッフにも恵まれてますね。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.4

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