「桜三月散歩道」 井上陽水 1973年

2009-03-11

読んだことはないけど梶井基次郎は「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と書いたそうで、なんとなく分かるような気もします。 あんなに美しいのはそうに違いない・・・という事らしいんですが、春とはいえまだ肌寒い季節に咲いてあっというまに儚く散ってしまう桜の花には、言われてみればちょっと美しくもコワイ雰囲気が漂っているような。

桜をテーマにした曲はだいたいホンワカしてるか切ないかだと思うんですが、井上陽水が歌った「桜三月散歩道」はちょっと違います。 高校の時に同級生が歌っていたサビの部分の「今は君だけ~」というところがやけに印象に残っていていい曲だなあとは思っていたんですが、あらためて聴き直してみると歌詞の中にあるように狂おしい想いを吐露するような激しい曲なんですね。

この曲を収めた陽水の代表作「氷の世界」は、従来のフォークソングの枠に収まりきれない「あかずの踏切り」や「氷の世界」などのファンキーなナンバーがあるかと思えば叙情的な「帰れない二人」や「白い一日」などもあり、当時としてはやはり衝撃的なアルバムだったと思います。

その中にあって「桜三月散歩道」は韻を踏んだ(と思う)タイトル、印象的なアコースティック・ギターのイントロ、グ~ッと盛り上がって悲しく消えてゆくようなサビのメロディー、途中に入る陽水のセリフと、異彩を放っているように思います。 とてもいいんだけどなんだか落ち着かないそわそわするような気持ちになる、そんな曲ですね。


氷の世界氷の世界 井上陽水
拓郎が「元気です」なら陽水は「氷の世界」。 キャラクターは対照的ですが、どちらも信じられないくらい名曲満載の名盤です。 今から35年以上前に日本で初めてミリオンセラーを記録しました。

「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.4

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1957年生まれ。
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