「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」 セックス・ピストルズ 1977年

2009-05-11

年を取ってくると何かと不可解かつ不自由なことが増えてきて、遠くのものが見えないのに小さい文字も見えないとか、顔が脂ぎっているのに髪の毛はパサパサ、或いは覚えたつもりがすぐ忘れるなど、若い頃は想像もしなかった事態に直面することになります。 だけど年を重ねたからこそのメリットも多少はあって、精神的な許容範囲が広がってくることもそのひとつです。

「勝手にしやがれ」と言えば僕の場合頭に浮かぶのがまず沢田研二のヒット曲、それからジャン・ポール・ベルモンド主演の映画、その次に出てくるのがセックス・ピストルズのアルバムで、発売当時はブリティッシュ・ハード・ロックやウエストコースト・ロックに夢中でパンク・ロックなど眼中になかったんです。 ボーカルも楽器もうまいのが当たり前と思ってたんですね。

当然小汚い格好をしたヘタクソなバンドのロックなんて嫌いだったんですが、よくよく考えてみれば70年代の後半は僕の好きな正統派ロックはすでに衰退期に入っていて、当時後追いで遡ってロックを聴いていた自分とロック界の波は逆方向に進んでいた訳です。 後で冷静になって聴いてみればセックス・ピストルズも悪くないな、なんて思うようになったのは、多少は頭が、いや心が柔らかくなったせいでしょうか。

ジョニー・ロットンのツンツンヘアーと叫ぶでもなく怒鳴るでもなく、あれは大声で喋ってると言うのかインパクトのあるボーカルがまず印象に残りますが、まず荒削りなギター・ロックとしてリスナーの心に響いたところがあるんだと思います。 さらに過激なバンド名やその風体、これはマズイんじゃないのという歌詞が当時の若者達を煽り立てて一種の社会現象のようなことになったんじゃないでしょうか。

怒れる若者達はいつの世もどこの世界にでもいますが、最近は誰かが怒っててもまあまあ、となだめる側に回ったりすることが多くなってきました。 ただ、あれはダメ!これはキライ!とバッサリ切り捨てていた若い頃がちょっと懐かしくもあります。


セックス・ピストルズ勝手にしやがれ セックス・ピストルズ
昔はまったく興味なかったけど、今ならおお、元気やのう。と許せます。 若さゆえ?の過激なエネルギーに満ちている唯一のオリジナル・アルバム。 パンクってニキビみたいなものなんでしょうか。

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Author:music70s
1957年生まれ。
福岡県在住です。

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