「カヴァティーナ~ディア・ハンターのテーマ」 ジョン・ウィリアムス 1978年

2010-06-13

数々の戦争映画の中でも印象に残っているのが、学生時代に見たロバート・デ・ニーロ主演の「ディア・ハンター」です。 主人公たちの故郷と戦火のベトナムを行き来する約3時間の大作ですが、衝撃的なロシアン・ルーレットのシーンもあってかまったく長いとは感じませんでした。

当時は映像ばかりが脳裏に残ってバックに流れる音楽についてはあまり覚えていませんでした。 最後のシーンで歌われる「ゴッド・ブレス・アメリカ」は残された人たちが悲しみを共有するかのように聞こえてシンミリしましたが、あらためて心が洗われるような曲だなと思ったのがテーマ曲の「カヴァティーナ」です。

演奏するジョン・ウィリアムスについては映画音楽で有名な同名の人物が先に頭に浮かぶくらいでまったく知らないんですが、たまに聴くクラシック・ギターの音色ってなんだか胸に沁みるものがあります。 過酷な運命にさらされる登場人物たちを慰めるかのようでもあり、映画をささえる音楽の存在ってやっぱり重要ですね。

ベトナムで捕虜になったデ・ニーロが、イチかバチかで命懸けの賭けに出て奇跡的に脱出するのが有名なロシアン・ルーレットのシーンですが、ここで共に捕虜になっていた仲間3人はバラバラになってしまいます。 デ・ニーロはなんとか無事帰還しますが、ジョン・サベージはこの時のケガがもとで片脚を失い、デ・ニーロの親友だったクリストファー・ウォーケンはベトナムで行方不明に。

ここからが泣けてくるところで、デ・ニーロは陥落寸前のサイゴンへウォーケンを探しに行って精神のバランスを失った友と再会し、またも命がけで彼を救い出そうとします。 しかし運命は残酷で、最後のロシアン・ルーレットでついに銃は火を吐き、デ・ニーロがウォーケンの頭から吹き出す血を止めようとしながら友の名を叫ぶところは悲痛でした。

監督のマイケル・チミノはこの作品で監督賞・作品賞はじめアカデミー賞5部門を獲得しましたが、次作「天国の門」が興行的に大失敗して一時は干されてしまいました。 「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」は面白かったけど、その後は今ひとつパッとしませんね。 しかし「ディア・ハンター」は僕にとっては戦争と友情を描いた映画として、今でも心に残っています。


ディア・ハンターディア・ハンター
静かで美しいテーマ曲からは想像もつかない、ロシアン・ルーレットのシーンが公開当時は話題になりました。 繊細な青年を演じたクリストファー・ウォーケンの演技も印象に残っています。

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1957年生まれ。
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